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出光興産出資のペトロガスエナジー、北米ファンデールLPG基地からブタン輸出を開始

2014-08-09

北米ファンデールLPG基地からブタン輸出を開始します
シェールガス由来を含むLPGの輸出を2年前倒しで実施〜


 出光興産株式会社(社長:月岡 隆、以下「当社」)とアルタガス株式会社(会長兼CEO:David W. Cornhill、以下「アルタガス」)による共同出資会社AltaGas Idemitsu Joint Venture Limited Partnership(以下、「合弁会社」)が株式を保有するペトロガスエナジー株式会社(社長兼CEO: Stanley Owerko、以下「ペトロガス」)は、米国西海岸にあるワシントン州のファンデールLPG基地から日本向けにブタンの輸出を開始します。

 当社は、世界のエネルギー需給構造の変化をとらえ、エネルギー源を多様化し、安定供給を図っていくために、中期的な課題としてガス事業への参入検討を進めており、カナダのアルタガスと設立した合弁会社は、LPG・原油のマーケティング・貯蔵・輸送などを主要な事業とするペトロガスに資本参加しました。
 このほど、ペトロガスが米国西海岸のワシントン州ファンデールにあるLPG基地を取得し、LPG生産(分留)設備(※1)、LPG物流設備(※2)と、当社の販売ネットワークがつながり、米国西海岸から日本・アジアへLPGを輸出する体制が整い、計画より2年前倒しでブタンの輸出が実現しました。
 カナダ・米国のバッケンを始めとしたシェールガス由来を含むLPGを調達することは、供給ソースの多様化だけでなく、豊富なガス生産量に裏打ちされた供給安定性・日本までの輸送距離の近さに伴う経済性の面でも従来と比べて優位性があり、日本のエネルギーセキュリティーに貢献するものと期待しております。
 当社は、グループ企業に、世界のLPG海上貿易シェア15%を取り扱い、大型冷凍LPG輸送船21隻の船隊による海上輸送インフラを持つアストモスエネルギー株式会社(以下、「アストモス」)を有すると同時に、石油化学事業でLPGを石油化学原料として使用するユーザーでもあります。今後は、石油化学事業の競争力強化とともに、グループ企業の連携をさらに深め、生産者から消費者までLPGバリューチェーンを一気通貫でつなぎ、「最強のLPG事業グループ」を目指してまいります。

 ※1:LPG生産(分留)設備はアルタガスが所有
 ※2:北米内のLPG物流設備はペトロガスが所有し、海上輸送はアストモスが所有


■取引の内容
 シェールガス由来を含むカナダ・米国産ブタンは、ペトロガスがファンデールLPG基地より出荷します。当社グループ企業のアストモスが8月上旬にブタンを積み込み、購入した後、海上輸送により、8月中旬に当社千葉製油所へ搬入します。当社はアストモスより購入し、石油化学原料用途とする予定です。

■取引の見通し
 当面は、カナダ・米国産ブタンを輸入する予定です。

■参考
 ペトロガス ファンデール基地の概要

 所在地   米国ワシントン州
 主要設備  貯蔵用タンク(冷凍タンク、高圧タンク)
        入出荷設備(海上、鉄道、トラック)
        近隣製油所とのパイプライン(送ガス)設備


 *補足資料は添付の関連資料を参照



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