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ファイザー、関節リウマチ治療薬「エンブレル皮下注50mgシリンジ1.0mL」を発売
「エンブレル(R)皮下注50mg シリンジ1.0mL」新発売
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 梅田一郎)は、武田薬品工業株式会社とコ・プロモーションのもと販売している関節リウマチ治療薬「エンブレル(R)」(一般名:エタネルセプト、以下「エンブレル」)の新剤形である「エンブレル(R)皮下注50mgシリンジ1.0mL」を新発売します。本剤は、本年2月5日に厚生労働省より製造販売承認を取得し、9月24日に薬価収載されました。
エンブレルは、従来の抗リウマチ薬では充分な効果が得られない関節リウマチ患者さんの症状を改善する治療薬として承認された、完全ヒト型可溶性TNFレセプター製剤であり、国内では2005年1月に承認を取得し、同年3月に発売されました。
従来、週一回50mg投与の場合は「エンブレル(R)皮下注25mgシリンジ0.5mL」2本が必要でしたが、「エンブレル(R)皮下注50mgシリンジ1.0mL」の発売により1本で可能となります。これにより、自己注射で投与する患者さんにとっては注射の負担が軽減されるとともに、毎週決まった曜日に投与することで「投与忘れ」が減り、コンプライアンスの改善も見込まれ、利便性の向上につながります。
また、医療機関で投与する患者さんにとっても、週2回の投与が週1回となることで通院の負担が大幅に軽減されることになります。
エンブレルは、全世界で最も長く関節リウマチ治療に使用されている生物学的製剤です。数多くのエビデンスと臨床現場での使用経験に裏打ちされた本製剤を、新たな剤形で提供することで、関節リウマチ患者さんにより簡便で信頼できる治療法を提供してまいります。
<エンブレル(R)皮下注50mg シリンジ1.0mLの概要>
製品名 エンブレル(R)皮下注50mg シリンジ1.0mL
一般名 エタネルセプト
製造販売承認取得日 2010年2月5日
薬価収載日 2010年9月24日
発売日 2010年10月13日
効能・効果 関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)
用法・用量 通常、成人には、10mg〜25mg を1日1回、週に2回、又は25mg〜50mを1日1回、週に1回、皮下注射する
薬価 30,206円
<関節リウマチについて>
関節リウマチは身体障害にまで至る可能性のある疾患で、日本ではおよそ70万人(1)が罹病していると言われています。関節リウマチは、免疫システムが自己の正常な細胞や組織を異物と誤って攻撃する重篤な自己免疫性の疾患で、関節滑膜を中心に慢性炎症がみられ、関節の痛みや腫れ、変形が出現し、さらに疲労、身体機能の低下、臓器障害を引き起こします。適切な治療をしなければ生命に影響することもあります。また、日本における関節リウマチの罹患率は、女性が男性のおよそ4倍に達し(2)、年代別では小児を含めてあらゆる年代で発症しますが、特に40歳から50歳での発症が多い疾患(3)です。
(1、2) 日本医師会ホームページより
(3) 関節リウマチ診療マニュアル(改訂版)診断のマニュアルとEBMに基づく治療ガイドライン2004年より
<ファイザー株式会社について>
2009年10月の米国ファイザー本社による米国ワイス本社の統合に伴い、2010年6月1日に両社の日本法人が統合しました。今回の統合により、ファイザー株式会社の医療用医薬品事業は、循環器、中枢神経、疼痛、リウマチ/抗炎症、泌尿器系、筋骨格系、感染症、呼吸器、内分泌、眼科、がん、血友病、ワクチンなど広範囲に渡る製品群および新薬パイプラインを強化することで、日本の患者さんのために未だ満たされていない医療ニーズにより一層お応えできるようになります。