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三菱電機、小型・低消費電力を実現した4波長集積型100Gbps EML TOSAを来春発売
伝送速度100Gbps用光送信モジュールで業界トップクラスの小型・低消費電力を実現
4波長集積型100Gbps EML TOSA発売のお知らせ
三菱電機株式会社は、光通信用の送信モジュールの新製品として、4つの25Gbps 通信用EML(※1)素子と1つの光合波器を小型パッケージに集積することにより、1本の光ファイバーで伝送速度100Gbpsを実現した業界トップクラス(※2)の小型・低消費電力の4波長集積型100Gbps EML TOSA(※3)を2014年4月1日に発売を開始します。
なお本製品は、「Optical Fiber Communication Conference and Exposition 2014」(2014年3月11〜13日、於:米国・サンフランシスコ)に出展します。
※1:Electro−absorption Modulated Laser diode:変調器集積半導体レーザー
※2:12月17日現在当社調べ
※3:Transmitter Optical Sub Assembly:送信用小型光デバイス
*製品画像は添付の関連資料を参照
<新製品の特長>
1.波長多重技術の採用により、1本の光ファイバーで伝送速度100Gbpsを実現
・波長の異なる4つの25Gbpsの光信号を多重伝送することで、1本の光ファイバーで伝送速度100Gbpsを実現
・IEEE 100GBASE−LR4(※4)に準拠
※4:米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers)にて定められた通信速度100Gbpsのイーサーネット標準規格
2.実装面積を約4分の1にし、小型の光トランシーバーにも適用が可能
・4つの光信号を1つに束ねる光合波器を搭載し、4つ必要であったTOSAを1つに集約
・実装面積を約4分の1(※5)に縮小し、CFP2(※6)など小型の光トランシーバーにも搭載可能
・実装しやすいフレキシブル印刷配線基板を採用し、小型光トランシーバー生産性向上に貢献
※5:当社従来機「FU−412REA」4個使用時との比較
※6:100Gbpsの通信に使用される小型の光トランシーバーの業界規格の1つ
3.改良したEML素子の搭載により、光トランシーバーの低消費電力化に貢献
・EML素子の改良により、動作温度を約15℃(※5)アップ
・動作温度までの冷却に必要な消費電力が約50%(※5)低減し、光トランシーバーの低消費電力化に貢献
<発売の概要>
製品名 :4波長集積型 100Gbps EML TOSA
形名 :FU−401REA
サンプル価格(税抜き) :オープン
サンプル出荷開始日 :2014年4月1日
<発売の狙い>
スマートフォンの普及や動画配信サービスなどの拡大を背景に、通信量は急速に増大しており、光通信の基幹ネットワークは10Gbpsから40Gbps、さらには100Gbpsへの高速化が求められています。一方、通信に使用される伝送機器は限られたスペースに設置されるため、装置の一層の小型化と低消費電力化が課題となっています。
当社は今回、4つの25Gbps通信用EML素子を1つの小型パッケージに集積した「4波長集積型100Gbps EML TOSA」を発売します。これにより伝送速度100Gbpsを実現し、さらに光トランシーバーの小型化・低消費電力化に貢献します。
<主な仕様>
使用光源 :波長1.3μm帯変調器集積半導体レーザー×4
伝送距離 :10km
平均光出力 :−2〜+2dBm
消費電力 :最大2W
外形寸法 :8.8mm×26.5mm×5.6mm
<環境への配慮>
本製品は、特定有害6物質の含有を規制するRoHS(※7)指令に適合しています。
※7:Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment
<製品担当>
三菱電機株式会社 高周波光デバイス製作所
〒664−8641 兵庫県伊丹市瑞原四丁目1番地
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 半導体・デバイス第二事業部 高周波光デバイス営業第二部
〒100−8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
TEL 03−3218−4880
FAX 03−3218−4862
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