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三菱電機、衛星放送などの受信モジュール向け低雑音増幅器用高周波デバイスを発売
衛星放送の受信モジュールの生産性と性能を同時に改善
三菱電機Ku帯低雑音GaAs HEMT「MGF4937AM」発売のお知らせ
三菱電機株式会社は、衛星放送の受信機や超小型衛星通信地球局の受信モジュールに用いる低雑音増幅器用高周波デバイスの新製品として、GaAs(※1)HEMT(※2)「MGF4937AM」(雑音指数0.37dB)を12月20日に発売します。フルモールド構造パッケージで世界最高レベル(※3)の低雑音特性を実現し、受信モジュールの生産性向上と高性能化の両立に貢献します。
なお、本製品は「マイクロウェーブ展2013」(11月27〜29日、於:パシフィコ横浜)に出展します。
※1:ガリウム・ヒ素
※2:High Electron Mobility Transistor 高移動度トランジスタ。
通常のトランジスタよりも低雑音性に優れる。
※3:11月19日現在の当社調べ
*製品画像は、添付の関連資料を参照
<新製品の特長>
1.フルモールド構造パッケージで世界最高レベルの低雑音特性を実現
・トランジスタ構造の改善とパッケージング方法の最適化により、受信モジュールの高性能化に貢献
・デバイス内での信号増幅の悪化度合いを示す雑音指数で0.37dB(従来比0.08dB低減(※4))を実現
※4:当社従来品「MGF4935AM」との比較
2.業界標準の4PINフルモールド構造パッケージを採用し、生産性を向上
・4PINフルモールド構造パッケージ採用により、パッケージ構造の簡素化を実現
・従来の中空構造パッケージの課題であったお客様での組立効率が改善、生産性向上に貢献
<発売の概要>
製品名 :Ku帯低雑音GaAs HEMT
形名 :MGF4937AM
概要 :雑音指数:0.37dB(f=12GHz)
サンプル価格(税抜き) :25円
発売日 :12月20日
月産数 :400万個
<発売の狙い>
人工衛星を用いた無線通信システムは、設置コストで光ファイバー等を用いた有線システムに優るため、途上国を中心に需要が拡大しています。かかる中、無線通信システムで使用される衛星放送の受信機や超小型衛星通信地球局の受信モジュールには低雑音性能と生産性の向上が求められています。
一般的に受信モジュールには、低雑音性能が確保しやすい中空構造パッケージのトランジスタが採用されていますが、受信モジュールの組立が複雑化するという課題がありました。
当社は今回、トランジスタ構造の改善とパッケージ方法の最適化により、組立が容易なフルモールド構造品で中空構造パッケージ品とほぼ同等の性能を実現した「MGF4937AM」を発売します。これにより、お客様の受信モジュールの生産性向上と高性能化の両立に貢献します。
<主な仕様>
・推奨条件:VDS=2V、ID=10mA
・雑音指数(NFmin.):0.37dB(f=12GHz、標準値)
・雑音最小電力利得(Gs):13.0dB(f=12GHz、標準値)
<環境への配慮>
EU 加盟国が特定有害6 物質の含有を規制するRoHS(※5)指令に適合しています。
※5:Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment
<製品担当>
三菱電機株式会社 高周波光デバイス製作所
〒664−8641 兵庫県伊丹市瑞原四丁目1番地
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 半導体・デバイス第二事業部 高周波光デバイス営業第二部
〒100−8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
TEL 03−3218−4880
FAX 03−3218−4862
URL http://www.MitsubishiElectric.co.jp/semiconductors/