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日本IBM、代理店手数料や営業報酬の複雑な計算・管理業務を効率化するソフトを販売
代理店手数料や営業報酬の複雑な計算・管理業務を効率化するソフト
日本IBM(社長:マーティン・イェッター、NYSE:IBM)は、営業報酬や代理店手数料などの複雑な計算を自動化するソフトウェア「IBM(R)Cognos Incentive Compensation Management V8.0(以下 Cognos ICM V8.0)」を本日より販売開始します。Cognos ICM V8.0は、IBMが2012年4月に買収を発表したVaricent Software社のソフトウェアの最新版です。
企業においては、製品・サービスの改良や営業方法の改善、販売網の変更や他企業との提携など、売上げ増加に向けて、さまざまな取り組みを行っています。効果的な営業報酬や代理店への手数料のしくみは、営業の売り上げを増加させたり、利益を高めたりする効果が期待できます。営業報酬や代理店手数料は売上げの一部を営業担当者や代理店に分配するもので、その計算方法は複雑な場合が多く、販売した商品・サービスに応じて計算方法が異なるだけでなく、キャンペーン期間中の報酬・手数料は通常とは異なるルールにしたり、代理店が持つ認定資格によっても計算方法が異なります。また、返品やキャンセルが発生した場合も特別な処理が必要となります。
多くの企業では営業報酬・代理店手数料の計算をスプレッド・シートや手組みのシステムで行っていますが、その複雑性からミスが生じたり、企業買収や組織再編、事業戦略の変更などによる、制度や計算ルールの変更に柔軟に対応できないなどの問題を抱える企業も少なくありません。
Cognos ICM V8.0は複雑な報酬計算を処理する高度な計算エンジンを実装し、営業報酬や代理店手数料の計算および管理を自動化するソフトウェアです。基幹システムから売上げデータなどを取得し、入力された計算式に従って営業報酬や代理店手数料を自動計算します。経営層や人事、経理、営業部門における利用者は、プログラミングの知識を必要とせず、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)による設定画面上で条件や数値を入力するだけの簡単な操作で、営業報酬や代理店手数料の計算式を入力できます。Gartnerの調査によると、このような報酬管理ソリューションの導入により、ミスを90%以上減らし、処理時間を40%以上短縮できるということです(*)。
また、Cognos ICM V8.0は、自動管理および報告資料を作成する機能により、営業報酬や代理店手数料における透明性や公平性を高め、監査対応やコンプライアンス遵守を支援します。
Cognos ICM V8.0は以下の4機能を提供します。
1.インセンティブ・報酬制度管理
複雑な営業報酬制度の設計や管理を行います。
2.テリトリー管理
営業スタッフの担当区域の割り当てや売り上げ計上ルールの策定などを支援します。
3.売上げ目標管理
個人やチーム、代理店での売り上げ目標、ノルマの配分などを設定し管理します。
4.販売チャネル管理
代理店の認定や手数料を管理します。
本ソフトウェアの価格は、支払い対象者数が500人の場合約5,000万円で、日本IBMおよび日本IBMのビジネスパートナーから販売します。提供形態としてはオンプレミスに加えてクラウドも対応します。
(*)出典:
・IBMプレスリリース「Varicent Softwareを買収しアナリティクス・ポートフォリオを拡充」
http://www.ibm.com/jp/press/2012/04/1803.html
・Gartner MarketScope for Sales Incentive Compensation Management(Mar.2010)
<関連情報>
・IBM Cognos Incentive Compensation Management(ICM)V8.0
IBM、IBMロゴ、ibm.com、Cognosは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。