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セイコーNPC、3タイプの差動出力形式に対応した高周波水晶発振器用ICの量産出荷を開始
低消費電流、低位相雑音で、3タイプの差動出力形式に対応した
高周波水晶発振器用IC「CF5060/5061/5062シリーズ」量産出荷開始
セイコーNPC株式会社(本社:東京都中央区八丁堀1−9−9、代表取締役社長:森 達夫)は、低消費電流かつ低位相雑音特性をもち、3タイプの差動出力形式(LV−PECL/LVDS/HCSL)に対応した高周波水晶発振器用IC「CF5060/5061/5062シリーズ」の量産出荷を開始しました。
近年のスマートフォンやタブレットPC等のIT端末、クラウド技術の普及にともない、ネットワークにおけるデータ通信量は増加し続けています。これらネットワークを担うITインフラ機器には、クロック信号に対しても高周波化やより優れた位相雑音特性が求められています。
「CF5060/5061/5062シリーズ」は、優れた位相雑音特性と、耐ノイズ性や信号の安定性に優れる差動出力をもつ、水晶発振器用ICです。
「CF5060/5061/5062シリーズ」を使用した差動出力水晶発振器は、その出力方式に加え、優れた位相雑音特性により、通信エラーの低減とシステムの安定動作を実現します。また、水晶を直接発振させているため、100mA前後を消費するPLLタイプの発振器に対し、消費電流が半分以下となります。
「CF5060/5061/5062シリーズ」は、3.2×2.5mmサイズの小型パッケージまで実装可能です。出力形式はLV−PECL出力(CF5060)、LVDS出力(CF5061)、HCSL出力(CF5062)をラインナップしています。
セイコーNPC株式会社では、さまざまな電子機器で使用される水晶発振器において、より安定した発振特性を実現する製品を広く展開してまいります。
<新製品概要>
製品名:CF5060/5061/5062シリーズ
量産出荷時期:2013年2月以降順次
量産予定数量:80万個/月
<新製品の主な特長>
・出力形式:LV−PECL出力、LVDS出力、HCSL出力
・動作電源電圧範囲:2.25V〜3.63V
・推奨発振周波数:25MHz〜175MHz(基本波発振)、50MHz〜175MHz(3次オーバートーン発振)
・動作温度範囲:−40℃〜85℃
・アプリケーション:3.2×2.5mm〜5.0×3.2mmサイズ差動出力水晶発振器
<バージョン構成>
※添付の関連資料を参照
◇セイコーNPC株式会社は、1975年に設立、操業を開始したセイコーホールディングスグループの半導体IC専業メーカーです。