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J.D.パワー、日本携帯電話サービス顧客満足度調査の結果を発表

2012-11-02

顧客満足度トップはau
2012年日本携帯電話サービス顧客満足度調査



 CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D.パワー アジア・パシフィック(本社:東京都港区、代表取締役社長:アルバート ラパーズ、略称:J.D.パワー)は、2012年日本携帯電話サービス顧客満足度調査の結果を発表した。

 当調査は、全国の10地域(北海道/東北/北陸/関東/東海/関西/中国/四国/九州/沖縄)において携帯電話の個人利用者を対象に携帯電話サービスの満足度を明らかにするものである。14回目となる今回は2012年7月にインターネット調査を実施し、総計31,200人から回答を得た。

 顧客満足度の測定にあたっては6ファクターを設定し、それぞれに関連する詳細項目に対する評価を基に総合満足度スコアの算出を行っている(1,000ポイント満点)。各ファクターの総合満足度への影響力は、「提供サービス(*)」(27%)「通信品質・エリア」(24%)、「各種費用」(19%)、「電話機」(15%)、「アフターサービス対応」(10%)、「電話機購入経験」(5%)の順となっている。

 *提供サービス:電話機の機能の有無によらず利用できる、携帯電話会社が提供しているサービス(利用実績に応じたポイントサービス、故障や盗難などに対する補償、緊急地震速報などの各種サービス、携帯電話会社のホームページでの情報提供、公衆無線LANサービス等を指します)

 携帯電話キャリア各社の顧客満足度は、前年2位であったauが顧客満足度トップ(578ポイント)となっている。
 auは「各種費用」と「提供サービス」の領域で最も高い評価を得ている。第2位はNTTドコモ(569ポイント)、次いでSoftBank(545ポイント)となっている。


◆業界全体で顧客満足度は低下
 この1年間でスマートフォン利用率は15%から30%へと倍増している。年代別にみると、10〜30代で最も浸透が進んでおり、前年の20%から41%まで拡大している。次いで40〜50代では11%から23%、60代でも5%から9%となっており、この1年間で全ての年齢層においてスマートフォン利用率は増加している。

 〔年代別スマートフォン利用率の推移〕

  ※グラフ資料は添付の関連資料「添付資料(1)」を参照

 そうした中で、業界全体での顧客満足度は前年から10ポイント低下しており、「通信品質・エリア」と「アフターサービス対応」の領域において前年からの低下幅が大きい。「通信品質・エリア」の満足度低下の背景には、スマートフォンの急速な拡大にともなうデータトラフィックの増加に対して、携帯電話キャリアの通信インフラの拡充が追い付いていない状況があると考えられる。実際、「インターネットの接続に異常に時間がかかる」といった通信の不具合経験率は、業界全体で前年の39%から46%まで増加している。

 では、なぜ人々はスマートフォンを選ぶのであろうか。スマートフォンの選定理由みると、「機能が豊富/使いたい機能があった」という回答は年代を問わず多く、充実した機能への期待は高いことが窺える。一方で、こうしたスマートフォンユーザーの電話機に対する不満をみると、年代を問わず「動作が遅くなったり止まったりする」、「電池が持たない」といった不満がフィーチャーフォンユーザーの回答割合を大幅に上回る。こうしたスマートフォン性能への不満は、音楽や動画の視聴といったリッチコンテンツの利用率が高い10〜30代、次いで40〜50代で多くみられる。一方、50代、60代では「使いたい機能が見つけにくい」という不満が多い特徴もみられる。さらに60代では、機能が見つけにくいことに加え、音声通話やカメラといった基本機能に関しても、操作がわかりにくいという不満が他の年代と比べて多い。

 スマートフォンの浸透は今後も続くと予想されるが、それに伴う不満も顕在化している中では、様々な問い合わせ、問題やトラブル発生時の顧客対応接点となる店舗やコールセンターでのアフターサービス対応が、今後さらに重要性を増していくと考えられる。しかしながら業界全体で「アフターサービス対応」の満足度は低下しており、スマートフォンの浸透によって各種顧客対応に求められる知識の高度化や所要時間の増加等に、アフターサービスの対応力が追い付いていない状況があると考えられる。担当者の知識や説明スキルといった応対面、顧客を待たせないための体制面の強化は喫緊の課題といえよう。


*J.D.パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D.パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。


<株式会社J.D.パワー アジア・パシフィックについて>
 当社は米国J.D.パワー・アンド・アソシエイツの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として1990年に設立された。自動車業界を始め通信、IT、金融、保険、トラベルなど様々な業界において顧客満足に関する調査やコンサルティングを実施している。尚、J.D.パワーではシンガポール、北京、上海、バンコクに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、ベトナムで調査を実施している。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.com/まで


<J.D.パワー・アンド・アソシエイツについて>
 ザ・マグロウヒル・カンパニーズの一部門であるJ.D.パワー・アンド・アソシエイツ(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。


<ザ・マグロウヒル・カンパニーズについて>
 2011年9月12日にマグロウヒルは、国際的な金融市場に情報・分析サービスを提供する世界有数のビジネス情報サービス企業であるマグロウヒル・フィナンシャルと、世界規模でのデジタル教育サービスに特化した教育事業のマグロウヒル・エデュケーションの2社に分割すると発表した。マグロウヒル・フィナンシャルの主なブランドはスタンダード&プアーズ・レーティング・サービス、S&P Capital IQ、S&P Indices、プラッツ・エナジー・インフォメーション・サービス、J.D.パワー・アンド・アソシエイツである。

 世界40カ国に280カ所以上の拠点、約23,000人の従業員を有し、2011年の売上高は62億ドルにのぼる。詳細はウェブサイトhttp://www.mcgraw-hill.comまで。



※以下の資料は添付の関連資料「添付資料(2)」を参照
 ・顧客満足度ランキング
 ・総合満足度を構成するファクター


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