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東芝、二次電池「SCiB」が新型「ワゴンR」のアイドリングストップシステムに採用
二次電池SCiBがスズキの新型ワゴンRのアイドリングストップシステムに採用
−高入出力(高回生性能)タイプの3Ahセルを納入−
当社の二次電池「SCiB」が、スズキ株式会社(以下、スズキ)の新型「ワゴンR」、「ワゴンRスティングレー」に搭載されるアイドリングストップシステム「ENE CHARGE(エネチャージ)」のバッテリーに採用されました。SCiBの持つ急速充電性能(高回生性能)、長寿命性能などが評価され、採用に至ったものです。
新型ワゴンRには、スズキ独自の減速エネルギー回生機構「ENE−CHARGE」が搭載されています。「ENE−CHARGE」は、減速時の運動エネルギーを高効率に充電するシステムで、蓄えた電気を電装品に供給することで、発電によるエンジンの負担を軽減し燃料消費を抑制して、低燃費を実現するものです。
SCiBセルは負極に当社独自の材料(注1)を採用したことにより、急速充電性能、長寿命性能を有し、低温下など過酷な使用条件下でも短絡や劣化の原因となるリチウム金属が析出しにくいという特長を持ちます。今回納入するSCiBセルは、3Ahの高入出力タイプで、容積あたりの回生受入れ能力(常温で約6,000W/L(注2))が高く、コンパクトなサイズで大電流を受入れ、蓄電することができます。また、低温での受入れ能力(低温で約1,400W/L(注2))も高く、急峻なエネルギーの入出力が必要なアイドリングストップシステムのバッテリーに適した設計を採用しています。
また、本システムにはアイドリングストップ車専用の鉛バッテリーとSCiBを組み合わせて使用されています。SCiBと鉛バッテリーは電圧特性に類似性が高いことから、一般的なリチウムイオン電池を組み合わせた場合に必要である電圧変換器が不要になり、システム構成部品の削減、低コスト化に貢献できます。
当社は、これまで、三菱自動車工業株式会社の電気自動車「i−MiEV(アイ・ミーブ)」、「MINICAB−MiEV(ミニキャブ・ミーブ)」、本田技研工業株式会社の電気自動車「フィットEV」に対して、高容量タイプ(20Ahセル)のSCiBの採用実績があります。今後は、アイドリングストップシステム、HEV等に適した高入出力タイプのSCiBの製品化にも注力し車載向け事業の取り組みをさらに加速していくとともに、スマートグリッドなどで利用される電力貯蔵や周波数変動抑制向けなど新たな市場での事業も拡大していきます。
注1:チタン酸リチウムを採用。
注2:常温(25℃ @SOC50%時)、低温(−10℃ @SOC50%時)。なお、数値は保証値ではありません。また、改良のため予告なく仕様の改訂を行うことがあります。データは当社測定に基づいたものです。
※「SCiB」画像は添付の関連資料を参照
以 上
<SCiBに関するお客様からのお問い合わせ先>
SCiB紹介ホームページ http://www.scib.jp/index.htm