アイ・ティ・フロンティア、金融機関向けにビッグデータ対応の情報統合基盤ソリューションを提供

金融機関向けに、ビッグデータに対応した情報統合基盤ソリューションを提供開始



　株式会社アイ・ティ・フロンティア（本社：東京都港区、代表取締役　執行役員社長　千田　峰雄）は、金融機関向けに、ビッグデータに対応した「情報統合基盤ソリューション」を２０１２年９月６日に提供開始します。

　情報通信の発展に伴い、爆発的に増えている巨大なデジタルデータの集積である「ビッグデータ」は、今まさにあらゆる業界に変化を促しています。大量かつ多様なデータを収集し、それを即座に分析することで、ビジネスに役立つ新たな知見を見出すというビッグデータ活用の考え方は、ネットビジネス領域から始まり、その後あらゆる業界に広がりつつあります。これを受けて、金融業界においても新たな情報管理手法の確立が喫緊の課題となっています。

　当社では、金融機関向けに、ビッグデータの活用を支えるＢｕｓｉｎｅｓｓ　Ａｎａｌｙｔｉｃｓ（ＢＡ）ソリューションである「情報統合基盤ソリューション」を検証し、今般提供開始します。本ソリューションは、金融機関において多くの実績を持つＳＡＰ社のレポーティングツールであるＳＡＰ（Ｒ）　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ（ＴＭ）のモデル（※１）を、インメモリ型の高速なデータウェアハウス基盤であるＳＡＰ　ＨＡＮＡ（Ｒ）上に配置することにより、大量のデータを高パフォーマンスで分析し、高精度なレポーティングを実現するものです。ＳＡＰ　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓの機能であるＲｅｐｌｉｃａｔｉｏｎ／ＥＴＬ（※２）を利用した、リアルタイムなデータ分析に基づくレポーティングを実現するため、大量のデータを日々の意思決定に活用することが可能となります。従来、複数に分けて管理することの多かった顧客データについても、ＳＡＰ　ＨＡＮＡ上で一元管理が可能となり、サーバーの削減にもつながります。また、金融機関に特化したＳＡＰ（Ｒ）　ｆｏｒ　Ｂａｎｋｉｎｇを利用することにより、今後発生する各種法・規制の改正にも備えることが可能です。なお本ソリューションの提供に当たり、当社ではＳＡＰのＥＲＰシステムとＨＡＮＡの連携について検証を行いました。ＳＡＰアプリケーションの定義情報を共有する、ネイティブな接続を行うことで、他社データウェアハウスでの例に比べ、よりリアルタイムな連携が可能であることを確認しています。

　当社は、これまでに様々な業界・業種のお客様へ導入した経験から培ってきたＢＡソリューションのノウハウと技術力を生かし、銀行・生損保・クレジットカード・リース会社を中心に金融機関向け「情報統合基盤ソリューション」の導入コンサルティング、およびシステム構築を展開していきます。

　（※１）モデル・・・レポーティングを行う際のデータ加工をシステムに指示するための定義体

　（※２）ＥＴＬ・・・様々なシステムに蓄積されたデータを抽出（Ｅｘｔｒａｃｔ）し、そのデータを利用しやすい形に加工（Ｔｒａｎｓｆｏｒｍ）し、対象となるデータベースに書き出す（Ｌｏａｄ）機能


■ＳＡＰ　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓについて
　ＳＡＰ　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ　ｂｕｓｉｎｅｓｓ　ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ（ＢＩ）　ｓｏｌｕｔｉｏｎｓは全世界でデファクトスタンダートとなっているＢＩソリューション群です。ＳＡＰ　ＢｕｓｉｎｅｓｓＯｂｊｅｃｔｓ　ＢＩの各ソリューションを導入することで、組織内の誰もが必要な情報をセルフサービス方式で利用できる基盤を整えることで、ビジネスユーザーの情報活用力を強化し、大きな成果の達成をサポートします。また、データの所在に関係なく、事実に基づく質の高い情報を提供できる環境は、ビジネスユーザーによる意思決定を促進します。最新のバージョンではモバイルの強化、ビッグデータ対応、ソーシャルデータのリアルタイム分析、ＥＲＰと連携強化が図られ、これまで以上に企業戦略のデータ基盤として企業経営に貢献します。
　Ｗｅｂサイト：http://www.sap.com/japan/solutions/sapbusinessobjects/index.epx


■ＳＡＰ　ＨＡＮＡについて
　ＳＡＰ　ＨＡＮＡとは、最新の革新的なインメモリソフトウェアです。強力な演算エンジンとデータベースをメインメモリ上に統合し、ビジネスに特化した使いやすいデータモデリング・ツールと組み合わせて提供されます。インメモリコンピューティング基盤を搭載したＳＡＰ　ＨＡＮＡによって、ビジネスユーザーが業務データや分析用データ、Ｗｅｂのデータなど事実上あらゆるデータソースから、リアルタイムかつ単一の環境で、しかもデータウェアハウスやその他のシステムに影響を与えることなく瞬時にアクセスし、検索、モデル化、分析を行うことを可能にします。
　Ｗｅｂサイト：http://www.sap.com/japan/platform/in-memory-computing/in-memory-appliance/index.epx


以上