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神戸製鋼、中国の自動車サスペンション用アルミ鍛造拠点が稼動開始
中国アルミ鍛造拠点の稼働開始について
当社は三井物産株式会社、豊田通商株式会社と共同で、神鋼汽車■部件(蘇州)有限公司(*)(以下、神鋼汽車)を設立し、自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造拠点の建設を進めて参りましたが、このほど第一期工事を終え、本格稼動を開始しました。
※■の文字の入った「神鋼汽車」の正式名漢字表記は添付の関連資料を参照
なお同社では、第二期工事を継続して進めており、2013年3月には生産能力を倍増させると共に、新たに上工程も追加し、一貫製造体制を整える予定です。第一期工事の投資額は25億円、第二期工事の投資額は45億円で、合計70億円に上ります。
中国における自動車生産台数は成長が見込まれることに加えて、燃費規制の強化に対応するため車体軽量化ニーズが加速しており、日系メーカーや欧米系メーカーを中心に、同国におけるアルミサスペンションの需要は急速に拡大しております。
このような中、神鋼汽車は鍛造プレスとその下工程である熱処理設備各1台体制で生産を開始しました。需要の拡大を背景に順調に受注を獲得しており、昨年12月には第二期工事の実施を意思決定しました。鍛造プレスと熱処理設備各1台の追加導入に加えて、上工程である溶解鋳造工程を新たに導入する計画で、2013年3月の稼動開始に向けて現在工事を進めております。
当社ではこれまで、大安工場(三重県いなべ市)、Kobe Aluminum Automotive Products,LLC(KAAP、米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市)で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品を製造しており、今回の神鋼汽車の稼動開始により、日・米・中三極生産体制が整いました。今後は、第二期工事も含めた安定供給体制の早期構築に注力し、グローバルな自動車軽量化ニーズに対応していく考えです。
【神鋼汽車の設備概要】
第一期:6,300トンメカニカルプレス×1台、熱処理設備×1
(今回稼動開始)
第二期:6,300トンメカニカルプレス×1台、熱処理設備×1
溶解炉、鋳造ライン、ビレット加工ライン
(2013年3月稼動開始予定)
<ご参考>
神鋼汽車■部件(蘇州)有限公司の概要(2012年7月末現在)
所在地:中国江蘇省蘇州市蘇州高新区
設立 :2010年9月
代表者:沼部 裕次(総経理)
従業員:約50名
資本金:10億円
株主構成:神戸製鋼所60%、三井物産25%、豊田通商15%