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ミック経済研究所、CRMのIT関連市場に関する動向調査結果を発表
◆2011年度、CRM総市場は、前年比101.2%の639,600百万円と、震災需要(BCP)やリプレイスにより、2ヶ年連続の減少から回復
◆2012年度以降も同様の要因で、当面は微増で推移すると予測
情報・通信分野専門の市場調査機関である、株式会社ミック経済研究所(本社:東京都港区、社長:有賀 章)は、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)におけるIT関連市場についての動向を調査し、その結果をまとめたデータを2012年5月15日に発表しました。
本資料では、SIer、SaaSベンダー、ソフトウェアベンダー及びPBX/ACDベンダー59社を調査し、2010年度から2012年度までのCRM関連売上の実績値と予測値をベースに市場動向を分析しております。また、2014年度までの中期予測もしております。
調査内容の概要は、以下の通りです。
<CRM総市場全体のトレンド>
本調査では、CRM市場を「システム・アプローチ」ごとに6つのソリューション((1)マーケティング・ソリューション、(2)セールス/サービス・ソリューション、(3)レコメンデーション・ソリューション、(4)カスタマーサービス・ソリューション、(5)ビジネスインテリジェンス・ソリューション、(6)統合ソリューション)に分類し、個々のソリューションごとに、SI中心のITソリューション及びSaaS市場のトレンドを集計・分析している。
このCRM総市場であるが、ITソリューション市場は景気低迷の影響で投資意欲が減退しており、また市場においてもユーザー企業の投資を喚起するような新しいソリューションも登場していないのが現状であり、2008年度をピークに伸び悩みを続けている。
だが、2011年3月11日に起こった東日本大震災の影響から、企業の中にはBCPを強く意識する企業が増えてきている。よって、コンタクトセンター向けのソリューションを中心としたCRM市場において、その対策が進められてきており、一部で投資が回復傾向にある。
一方、SaaS市場については、ITソリューション市場と比べて市場規模自体はまだまだ小さいものの、SFA中心のSalesforceを始めとして、各分野のSaaSベンダーは、引き続き好調に売上を伸ばしている。
結果、2011年度のCRM総市場は、ITソリューション市場とSaaS市場を合わせて、前年度比101.2%の639,600百万円と微増となっている。
内、ITソリューション市場は前年度比100.4%の608,700百万円で、CRM総市場に占める構成比は95.2%となる。一方、SaaS市場は前年度比118.8%の30,900百万円で4.8%を占めている。
SaaS市場は、今後は成長率が鈍化するものの、今後も好調に推移すると予測され、市場は今後も二桁成長(2012年度から2014年度までの年平均成長率13.3%)で推移していくことが予測される。
一方で、ITソリューション市場は、リーマン・ショックに端を発した景気低迷の影響を受け、また市場でのSaaSへの移行及びSI構築単価の下落により、2008年度をピークに2ヶ年連続で市場規模が減少していた。
今後は、リーマン・ショック以降に凍結となっていた案件が、システムの陳腐化などで、これ以上リプレイスを先延ばしできない状況となっており、市場が動き出してきている。しかし、SaaSへの移行及びSI構築単価の下落の影響、またソーシャルメディアやスマートフォンなどを活用した新たなソリューションの確立には時間を要すると見られる。
よって、ITソリューション市場の2012年度から2014年度までの年平気成長率は、1.4%の微増で推移すると予測される。
尚、上記データは、下記のマーケティングレポートに詳細を記しております。
レポート名:「CRM実現のためのITソリューションマーケットの現状と展望 2011年度版」
尚、同資料の体裁はA4版549頁のファイル製本(集計・分析編と主要59社個別企業個票を収録)で、価格は199,500円(消費税含む)です。(CD−ROM版399,000円もご用意しております)
*図表は添付の関連資料を参照