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富士通研究所、人から学習し自動的に能力が高まる文章校正技術の開発に成功

2012-04-10

業界初!人から学習し自動的に能力が高まる文章校正技術の開発に成功
複数の誤りの同時修正を実現し、外国人の作成する日本語文書の誤りを8割削減



 株式会社富士通研究所(注1)は、文章の校正作業において、人が校正した文章の履歴を使って、文章校正を自動的に行う技術を、業界で初めて開発しました。これにより、校正履歴が蓄積されるに従って校正能力が自動的に向上する文章校正システムが実現できます。本技術により、近年、オフショア開発の拡大に伴い増加する、開発受注先の外国人によるプログラム仕様書など日本語文章の執筆作業において、その品質を向上させることが可能になります。今回、中国語ネイティブが作成する日本語文章に対して、1万件の校正履歴を用いた自動校正を実行したところ、約80%の誤りを修正できることを確認しました。

 オフショア開発のほか、企業内や特定業種に向けの校正作業などにおいても、低コストかつ短期間で高い校正精度を確保することが可能となります。


<開発の背景>
 企業のグローバル化にともない、中国を中心にオフショア開発が増加しており、開発受注先の外国人によるプログラム仕様書の執筆など、日本語文章の執筆機会が増えています。しかし、外国人にとって日本語の執筆は容易ではなく、「て」「に」「を」「は」などの助詞の誤り、用語の使い方の誤りなどがしばしば発生します。この問題に対処するため、納品を行う前に日本人による校正作業を行う必要があり、多大な時間を費やしています(図1)。オフショア開発の現場においては、このような校正担当の日本人の仕事を代替してくれるような、なおかつ、外国人執筆者自身が効率的に校正できる日本語校正支援システムが求められていました。

[図1 オフショア開発における文章作成の流れ]

 ※添付の関連資料を参照


<課題>
 これまでも、文章作成において文章の誤りを指摘したり、正しい語句を提示するような文章校正支援技術や製品が開発されています。これらには、不適切な単語や置き換えるべき表現を事前に辞書登録しておき、原文と辞書の表記がマッチした部分を正しい語句に置き換えることで文章校正を支援する手法が用いられています。しかし、辞書の追加やメンテナンスに継続的な工数がかかるうえ、検出できる対象が無条件に文字列置換えができるものに限定されるなどの制約がありました。このため、一つの文章の中に複数の誤りが存在するような対象、例えば、「梅雨は雨を降ります」といった文章を修正するには、「梅雨の雨」のほか「春の雨」、「夏の雨」、「秋の雪」、「春の雪」など、あらゆる組み合わせを登録する必要があり、対応が困難でした。そこで、校正担当者のように幅広い表現に対応することができ、かつ、低コストで運用できる文章校正技術の開発が課題となっていました。


※以下、「開発した技術」などは添付の関連資料「リリース詳細」を参照


■商標について
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


[注釈)

注1 株式会社富士通研究所:
 代表取締役社長 富田達夫、本社 神奈川県川崎市

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