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インテグラル、無線通信機能付きの省エネ健康環境モニタリングシステム「スマートワトソン君」など発売
安価で無線通信機能付き、省エネ&健康な環境のモニタリング
スマートワトソン君“温エアー”“見ルワット”を開発
株式会社インテグラル(つくば市東2−31−18 代表取締役柳澤泰男)は、安価で手軽に導入できる無線通信機能付きの省エネ健康環境モニタリングシステム“スマートワトソン君”と、これに接続できる温湿度センサー“温エアー(おんえあー)”と電力量センサー“見ルワット(みるわっと)”を開発しました。
本システムは、住宅や事業所、学校、病院などに、簡単に導入可能なモニタリングシステムです。小型の温湿度センサー、電力量センサーで計測したデータを、無線でPC(パソコン)に送信し、蓄積・表示することができます。さらに、PCがインターネットに接続していれば、インターネット上のデータベースへ蓄積されるため、遠隔地のPCやスマートフォン等からもセンサーの情報をリアルタイムで確認できます。
本システムの導入先としては、住宅のほか、事業所、学校、病院、老人介護施設といった大勢の人が集まる場所での環境のモニタリングや、温室や食品庫・薬品庫など、温湿度管理が重要な空間のモニタリングを要するユーザーを想定しています。
住宅では温度と電力量のモニタリングを行うことで、建物そのものの断熱性能の把握や、リフォーム工事による断熱性能の向上を分析することができます。断熱性能の評価では、実際の建物の温度計測結果による建物の断熱性能(Q値:熱損失係数)の推定を行い、さらに、気温と日射予測に基づいた、この建物に特化した空調計画をアドバイス表示します。
大勢の人が集まる事業所、学校、病院、老人介護施設では、温度・湿度のモニタリング数値から、ヒートショック、インフルエンザ、熱中症、ドライアイ、乾燥肌といった健康被害の可能性のある環境を判別し、アドバイス表示します。指定の数値を上回る、あるいは、下回った場合には警告メールを送信することができ、遠隔地からの確認に利用することもできます。
今後は、接続可能なセンサーの種類を増やし、低価格で多目的に対応できる環境モニタリングツールを展開していく予定です。
また、本システムにより、建物の省エネルギー性能のみならず、温度・湿度のモニタリング数値から健康被害リスクの高い室内環境の予測が可能となります。また、人の曖昧な感覚で行われている快適性能評価を数値で定量的に行うことにより、設備投資型の省エネ対策のみに頼らない、エコで健康的な建物環境の実現を支援するツールとして普及させていきたいと考えています。
※価格(予定):温湿度センサー1台12,000円、電力量センサー1台10,000円、受信機1台10,000円インターネット表示システム利用料金1年31,500円
※発売開始時期(予定):2012年4月
※本システムの開発は、筑波大学大学院システム情報工学研究科中内靖研究室との共同研究、および、平成23年度いばらき産業大県創造基金による採択事業として、実施しております。
以上
※「システムの概要」などは、添付の関連資料「リリース詳細」を参照