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野村総研、資産運用会社向けに「T−STAR 外国証券属性管理サービス」を提供
資産運用会社向けに「T−STAR 外国証券属性管理サービス」を提供開始
〜 銘柄属性データの入力・管理をクラウド上に集約し、負荷を軽減 〜
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:嶋本 正、以下「NRI」)は、資産運用会社が取り扱う外国証券(※1)の銘柄属性データについて、入力する際の負荷を大幅に軽減しつつ、一元管理を容易に行うことができる「T−STAR 外国証券属性管理サービス」を、本日から提供開始します。
近年、投資信託をはじめとした金融商品の運用においては、外国証券の組み入れ比率が一段と高まっており、各証券の銘柄属性や時価をはじめとした銘柄情報の管理に関する業務負担が増しています。
今回、NRIが新たに提供開始する「外国証券属性管理サービス」は、外国証券について、銘柄の名称やコード、発行組織の業種、債券の利率といった銘柄属性データを、海外の金融情報ベンダーから取得し、別途NRIが提供している「T−STAR/TX(投資信託バックオフィスソリューション)」や「T−STAR/RX(投資顧問バックオフィスソリューション)」に配信・活用するものです。
従来は、個々の資産運用会社において、取り扱う外国証券の銘柄属性データを金融情報ベンダー等から入手し、利用する情報システムの形式に合うように手作業で変換し、データベースに登録を行うことが一般的でした。本サービスを利用すると、必要な銘柄を自動的にピックアップし、金融情報ベンダーから必要な項目について情報を入手するとともに、目的のシステムに合わせて複雑な変換処理などを自動で行うことができます。この外国証券の銘柄属性のデータ収集・登録・更新に関わる煩雑な作業は、NRIのデータセンターに構築したクラウド環境「T−MONOLIX(ティーモノリクス)」(※2)を利用することにより、一元的な実施・管理が可能になりました。
「T−STAR 外国証券属性管理サービス」の主な特長は、以下の通りです。
1.金融情報ベンダーとのデータ接続を実現
銘柄属性データの入力にかかる作業負荷を、金融情報ベンダーとT−STAR/TXおよびT−STAR/RXとの間でデータ接続を行うことにより、大幅に軽減します。金融情報ベンダーから取得したデータは、T−STAR/TXやT−STAR/RXで利用する各項目に合わせて、自動的に変換されます。
2.T−STAR/TXとT−STAR/RXの銘柄属性データを一元化
T−STAR/TXとT−STAR/RXに登録する外国証券の銘柄属性データを、統合的に入力・更新できます。同じ項目の入力は一回で済み、個別のシステムや個別の仕様に合わせて何度も入力する必要がなくなります。
3.銘柄属性データをタイムリーに更新
金融情報ベンダーとは毎日データ接続し、保有する外国証券の銘柄に関して更新の必要性のチェックを行います。これにより、会社合併や利率変更などによる更新や、ベンダー側による修正をタイムリーに把握し、常に最新の銘柄属性データを業務で利用することができます。
4.一連の業務プロセスをカバー
ISINコード(※3)等の一般的なコードを入力するだけで、登録されている外国証券の銘柄属性データのチェックを自動的に行い、新たに入力が必要な銘柄を抽出します。
その後の一連の作業についても、業務プロセスや作業の進捗を管理することができ、かつ証跡として残すことが可能です。
NRIでは、資産運用会社におけるデータマネジメント関連の業務について、支援サービスの強化を図っています。本サービスと、2009年度に開始した「T−STAR 時価クレンジング支援サービス」をあわせて利用していただくことで、外国証券に関わる事務遂行の正確性・効率性が一段と向上します。
NRIは、今後もT−MONOLIXと一連の資産運用会社向けサービスの拡充や運用技術の向上を通じて、業務効率化やサービス向上に貢献していきます。
※1:外国証券:海外の市場に上場されている株式、外国債券、外国投資信託、外国預託証券など。
※2:T−MONOLIX:基盤サービスをはじめとした資産運用会社向けクラウドサービス・フレームワークの総称です。詳細は、http://fis.nri.co.jp/service/keyword/t-monolix.htmlをご参照ください。
※3:ISINコード(アイシンコード):国際証券コード仕様であるISO6166で定められた、すべての証券に付与される世界共通の12桁のコード。
*参考資料は添付の関連資料を参照