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NEC、南アフリカのサブサハラ地域を統括する「NECアフリカ社」を設立
NECアフリカ社の設立について
〜サブサハラ地域のビジネス体制を強化〜
NECは南アフリカ共和国(以下南ア)にサブサハラ地域(注1)を統括する「NECアフリカ社」を設立し、このほど新体制による営業活動を開始しました。
従来、NECのアフリカ地域における事業体制は、地域統括会社であるNECヨーロッパ社(本社:英国ロンドン)の傘下で、NEC Telecommunication and Information technology社(本社:トルコ)が中東・北アフリカ地域を統括し、サブサハラ地域は、南アのヨハネスブルグとケニアのナイロビ駐在員事務所にて事業展開を行ってきました。
今回の体制強化にて、NECアフリカ社がサブサハラ地域全体を統括し、今後更にその傘下に西アフリカ地域のビジネスを推進する拠点としてNEC西アフリカ社をナイジェリアに設置、また東アフリカ地域の拠点としてナイロビにNECアフリカ社の支店を設置する計画です。
近年、アフリカ地域は年間経済成長率が5%を越え、特にサブサハラ地域は、主要国である南ア・ナイジェリア・ケニア等では政情も安定し、今後の経済発展のために、携帯電話市場の拡大等による通信インフラや、セキュリティーなどの社会インフラの整備が加速される見込みです。
当社は、これまで同地域において、約50年にわたり通信・放送インフラの整備に寄与してきましたが、今後は、ITソリューション分野、更にITとネットワークの融合分野におけるビジネス展開が急務となっています。NECは、サブサハラ地域における新体制により、当社が構築した世界最大級の指紋認証による国民IDシステム(注2)等のノウハウを生かしたセキュリティソリューションや通信・放送・郵便などの社会インフラシステム、企業や公共分野向けのクラウドサービスなど、同地域の官公庁、現地企業等の顧客ニーズに迅速に対応できる体制によるソリューション提案型ビジネスを拡大します。
NECは、当社の長年にわたる実績をベースに今後、ITとネットワークの融合技術により、サブサハラ地域の発展に寄与していきます。
新会社の概要は、別紙をご参照ください。
【別紙】 NECアフリカ社の概要
※ 関連資料参照
以上
(注1) サブサハラ地域
アラブ系の北アフリカ地域に対し、サハラ砂漠以南の地域。南アを中心とした南部アフリカ、ケニア共和国を中心とした東アフリカ、ナイジェリア連邦共和国を中心とした西アフリカから構成される。
(注2) 南ア国民IDシステム
南アでは、政府が16歳以上の国民を対象に個人認証手段に指紋を採用したIDブックレット(手帳)を発行し、選挙登録、年金需給管理といった公共サービスを始めとする様々な場面での本人確認に使用されている。2002年に稼動し、登録可能数が5000万人規模の世界最大級の指紋認証による国民IDシステム。このシステムにより、本人確認作業時間が大幅に短縮し、社会保障給付金の二重取得、身元詐称や個人情報盗難、などの不正行為が防止され、社会の公正さの実現に貢献。同システムに採用されているNECの指紋照合システムは、99.9%以上の正確性を備えた、世界最高レベルの照合精度に加え、高速・大量にデータを照合が必要とされる国家レベルの大規模データベースにも他対応可能。