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ファイザー、抗てんかん剤「ガバペン シロップ5%」を発売
抗てんかん剤 「ガバペン(R)シロップ5%」新発売
3歳以上の小児から高齢者部分てんかん発作における多剤併用治療の第一選択薬
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:梅田一郎)は、10月5日(水)に、抗てんかん剤であるガバペン(R)(一般名:ガバペンチン)の新用量・剤形追加医薬品として、「ガバペン(R)シロップ5%」を発売いたします。
ガバペン(R)は1973年にドイツで合成された抗てんかん薬です。既存の抗てんかん薬の作用部位であるGABA及びベンゾジアゼピン受容体に対する活性がなく、さらに電位依存性ナトリウムチャネルにも結合しないことが確認されており、新たな作用機序を有する抗てんかん薬として開発が 着手されました。
ガバペンチンの作用機序は未だ確定していませんが、α2δサブユニットへの結合を介した電位依存性カルシウムチャネルの抑制と、脳内GABA量増加及びGABAトランスポーターの活性化により、抗けいれん作用を発現すると考えられています。
1993年に英国及び米国で成人におけるてんかん部分発作に対する併用療法として承認され、現在 アジアを含め世界の93の国と地域で抗てんかん薬として広く使用され、3歳以上の小児に対しても61の国と地域で承認されています。
日本においては、2006年7月に「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法」を効能・効果として 承認されました。さらに、2011年7月、既存の適応に対する3歳以上の小児の用法・用量が承認されました。
そして、服用しやすく用量調節に適した剤形としてシロップ剤を開発し、2011年7月に承認を 取得し、本日10月5日に新発売をいたします。小児への用法・用量の追加承認およびシロップ剤の新発売により、ガバペン(R)をより幅広い患者さんの治療にお役立ていただければ幸いです。
※ 製品画像などは、関連資料参照