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ニチコン、小型・軽量のEV用車載充電器「超小型急速充電器」を開発
世界最小、最軽量の「超小型急速充電器」を開発
ニチコン株式会社はCHAdeMO規格認定品として世界最小、最軽量の超小型急速充電器を新たにラインナップします。当社は、EV用車載充電器の技術を応用し、その主要部材を共通化することで従来比設置面積約1/2、質量約1/3の超小型急速充電器を開発しました。
開発背景
地球温暖化問題が世界的にクローズアップされ、環境問題の関心が高まる中、低炭素社会実現に向けた取り組みが世界各国で積極的に進められています。自動車業界では日本をはじめ欧米各国でEVの量産・開発が進んでいます。EVの普及を図るには充電設備を社会インフラとして整備することが欠かせません。こうしたニーズに応えるために当社は急速充電スタンドおよび関連技術に取り組んできました。
また当社は、三菱自動車工業株式会社様のEV「i−MiEV」の発売当初より、車載充電器一体型DC−DCコンバータの供給を行っており、昨年より日産自動車株式会社様のEV「リーフ」にも車載充電器の供給を開始しています。車載充電器とインフラとしての急速充電設備の両方を開発・量産することでEVの普及に貢献しています。
今回開発した超小型急速充電器の最大の利点は、従来の約1/2の設置スペースと約1/3の質量にすることで、基礎工事の費用を抑え、設置されるお客様の負担を総合的に軽減できることです。さらに車載充電器で培った技術を応用し、ユニット化することで高信頼性と高生産性を同時に達成し、充電インフラの整備に貢献できます。
特長
●コンパクト設計、小型軽量により設置場所を選ばない。
●車載充電器で培った技術を応用し、高信頼性と高生産性を同時に達成。
●ユニット構成によりメンテナンス性が良い。
●大型液晶パネル表示と対話型操作で使用者に優しい商品。
主な仕様
出力電圧:DC50V−500V(急速充電、CHAdeMO規格合格)
出力容量:20kW(NQC−A202)
30kW(NQC−A302)
外形寸法:350mm(W)x595mm(D)x1565mm(H)
質量:150kg(NQC−A202)
170kg(NQC−A302)
生産工場:ニチコン草津株式会社
滋賀県草津市矢倉2丁目3番1号(ISO9001、ISO14001認証取得)
ニチコン株式会社概要
所在地:京都市中京区烏丸通御池上る
代表者:代表取締役会長 武田 一平
設立年月日:1950年8月1日
資本金:14,286百万円(2011年3月31日現在)
従業員数:8,219名(2011年3月31日現在 連結)
事業内容:電子機器用・機器用・電力用各種コンデンサ、機能モジュール、正特性サーミスタ、スイッチング電源、コンデンサ応用関連機器等の製造販売
売上高:105,914百万円(2011年3月31日現在 連結)
※参考画像は、関連資料参照
以上