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帝人ファーマ、米国・アムジェン社と新規腎疾患治療薬の共同研究・ライセンス契約を締結
新規腎疾患治療薬の創製に向けて
米国・アムジェン社と共同研究・ライセンス契約を締結
帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:宇野 洋)は、このたび世界的な医薬品メーカーであるAmgen Inc.(http://www.amgen.com/)(本社:米国カリフォルニア州、以下「アムジェン社」)と新規腎疾患治療薬に関する共同研究・ライセンス契約を締結しました。
1.背景
(1)腎臓は、体内の老廃物を尿として排出したり、水分や電解質のバランスを調節することで体内環境を一定に保つ重要な臓器です。腎機能が低下して末期腎不全に陥ると、人工透析や臓器移植などが必要となり、患者さんのQOLが著しく低下するため、有効性および安全性の高い腎疾患治療薬の創製が求められています。
(2)腎疾患治療に向けてはこれまでも様々な薬剤が開発されてきましたが、既存の薬剤は、主として間接的に腎臓の負荷を下げることで腎機能低下を防ぐものであり、新たな治療選択肢が求められていました。
(3)当社は、アンメットニーズの高い疾患に対して新たな治療選択肢を提供すべく新薬の創製に取り組んでいます。こうした中、腎疾患治療薬の創製を目指す自社の研究テーマの価値を最大化するため、この領域で高いプレゼンスを有し、グローバルに開発力を有するアムジェン社と提携することとしました。
2.契約の内容
(1)このたびの契約締結により、当社は共同研究により創製された化合物の日本における独占的な開発・製造・販売権、並びにアジアの一部地域におけるアムジェン社との共同販促に関するオプション権を取得します。
(2)また、当社は契約一時金や、アムジェン社の開発・承認・販売に応じたマイルストーンやロイヤリティを受け取る権利も取得します。
(3)一方、アムジェン社は、日本を除く全世界における同化合物の独占的な開発・製造・販売権を取得します。
(4)今後は、両社の創薬研究基盤の強みを組み合わせ、腎疾患の治療につながる新薬の創製に向けて共同で開発候補化合物の取得に取り組んでいきます。