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竹中工務店、地盤改良技術「コンパクト・ジオラティス工法ー矩形」を開発

2016-11-26

地盤改良技術「コンパクト・ジオラティス工法ー矩形」を開発
液状化対策費用が従来比20%削減可能に


 竹中工務店(社長:宮下正裕)は、液状化対策に向けた格子状地盤改良に矩形型の改良体を用いる技術「コンパクト・ジオラティス(R)ー矩形」を開発しました。この技術により既存建物向けの液状化対策費用が従来比で20%削減可能となりました。

 当社では、これまでに数多くの適用実績を有する液状化対策技術「TOFT工法(R)」のノウハウを活かした「コンパクト・ジオラティス工法(R)」(※)を2012年に開発し、既存建物、インフラ等への液状化対策に適用してきました。新開発の「コンパクト・ジオラティス工法(R)ー矩形」は、従来は円形を柱列状に配置させていた改良体を、矩形を連続的に配置させることで、改良体の本数削減による合理化を図るものです。
 本技術は、ケミカルグラウト株式会社(社長:立和田裕一)と共同で、同社の独自技術に当工法に合わせた仕様を追加し、原位置施工実験のもと、格子状地盤改良に必要な施工性・施工品質を確認、管理方法を構築し実用化に至りました。

 ※コンパクト・ジオラティス工法(R)
  http://www.takenaka.co.jp/news/2012/04/02/index.html

 これまでコンパクト・ジオラティス工法はコストが高く、改良体の本数を低減することがコスト低減に向けた課題でした。通常の円形柱列(下図、従来断面)では必要な格子壁厚に対し円形改良体の割付本数が多くなるため、形状を矩形型にすることで割付本数を最小限にする装置を開発しました。実証実験により、本工法の性能と施工性・施工品質を確認し、従来より約20%のコスト低減が図れる見込みです。

 今後は「コンパクト・ジオラティス工法ー矩形」を、液状化対策における地盤改良技術として、埋立地に建つ既存の生産施設・工場内インフラや災害時の防災拠点となる庁舎、病院などに積極的に提案していきます。

 *参考画像は添付の関連資料「参考画像1」を参照

◇「コンパクト・ジオラティス工法(R)ー矩形」の特長
 ■形状が円形改良体の組合せであるため、噴射仕様の設定において、従来の円形での実績(地盤の硬軟や改良径に応じた噴射仕様)を活用でき、矩形形状であっても出来形確保の信頼性が高く、品質確保が容易です。
 ■従来は円形を柱列状に配置させるのに対し、開発した技術は矩形の改良体を2倍の施工間隔で配置させることで、改良体本数の削減による合理化を図ることが可能になりました。

◇格子状地盤改良工法について
 軟弱地盤にセメント系固化材を混合・撹拌して、改良体を地中に築く液状化対策工法です。改良体を平面的に格子状に連続して配置することで、液状化の原因となるせん断変形を防止し、液状化の発生を確実に防ぐことができます。振動・騒音が抑えられるため、市街地での施工や構造物に近接した施工に有効です

 *参考画像は添付の関連資料「参考画像2」を参照



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竹中工務店 グラウ 埋立地 液状化 地盤

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