村田製作所、車載電子機器向けの金属端子付き積層セラミックコンデンサーを商品化

車載電子機器対応
金属端子付き積層セラミックコンデンサの商品化−ＫＣＭシリーズ−


※製品画像は、添付の関連資料を参照

＜要旨＞
　株式会社村田製作所は、車載電子機器向けの金属端子付き積層セラミックコンデンサを商品化します。

　５月１８日よりパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展」にて展示いたします。


＜背景＞
　近年の地球環境問題・エネルギー問題への関心の高まりから、自動車市場においては、ハイブリッド電気自動車（ＨＥＶ）や電気自動車（ＥＶ）の実用化が推進されています。

　このＨＥＶやＥＶに搭載される車載電子機器では、特に大型サイズの積層セラミックコンデンサ（ＭＬＣＣ）の場合、激しい温度変化による基板の膨張伸縮の応力を受けやすく、長時間の熱衝撃（＊１）にさらされる条件下では、はんだクラック（＊２）への対策が必要不可欠となっています。また振動や機械的衝撃によって発生するコンデンサ素体クラックへの対策も必要となり、汎用製品よりも極めて高い信頼性が求められます。そこで、弾性作用を持つ金属端子を付けることにより、コンデンサ素体への衝撃を軽減しています。

＜特徴＞
　金属端子の弾性作用により、熱および機械的衝撃による応力を緩和し、高信頼性を実現２個のコンデンサを積み重ねることで、実装スペースを削減するとともに高容量化を実現用途車載向けＥＣＵ（＊３）のＤＣ−ＤＣコンバータなど


＜用語説明＞

＊１　熱衝撃：周囲の温度の急激な変化のこと
＊２　クラック：ひびわれ
＊３　ＥＣＵ：電子制御される自動車デバイスのコンピュータ


＊「品番」など詳細は、添付の関連資料を参照


＜お客様からのお問い合わせ先＞
　https://www.murata.co.jp/contact/product/contact.php?g_product_category=capacitor