三井物産、ブラジルで農業生産・穀物物流事業を手がけるマルチグレイン社を完全子会社化

ブラジル農業生産・穀物物流事業マルチグレイン社の完全子会社化


　三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：飯島彰己、以下「三井物産」）は、ブラジルにおいて穀物を中心とする農業生産事業及び穀物物流事業（集荷、加工、輸送、輸出、販売）を行うマルチグレイン社（Ｍｕｌｔｉｇｒａｉｎ　ＡＧ、本社：スイス、以下「ＭＡＧ」）を完全子会社としましたのでお知らせ致します。

　三井物産は、シーエイチエス社（ＣＨＳ　Ｉｎｃ．、本社：米国、ＮＡＳＤＡＱ上場、以下「ＣＨＳ」）が子会社シーエイチエスアイエイチ社（ＣＨＳＩＨ　ＳＡＲＬ、本社：スイス、以下「ＣＨＳＩＨ」）を通じて保有するＭＡＧ株式４４．２％（議決権比率４５．１％）を２２５百万米ドル（約１８０億円）で、ピーエムジー・トレーディング社（ＰＭＧ　Ｔｒａｄｉｎｇ　ＡＧ、本社：スイス、以下「ＰＭＧ」）が保有するＭＡＧ株式９．７％（議決権比率９．９％）を４９百万米ドル（約４０億円）でそれぞれ取得しました。この結果、三井物産の出資比率は９８．１％（議決権比率　１００％）となり、ＭＡＧは三井物産の完全子会社となりました。本追加取得後の累計投資額は５０８百万米ドル（約４７０億円）となります。

　世界の人口増加及び新興国の経済発展により世界の穀物需要の拡大が見込まれる中、三井物産は、穀物事業をコアビジネスのひとつと位置付け、ＭＡＧを通じて、世界で最も高い食料増産余力を有すると言われるブラジルにおける農業生産・穀物物流事業の拡充により、ブラジルからアジアをはじめとする市場に向けた穀物の安定供給体制の強化を図ります。

　尚、本件による２０１２年３月期の三井物産連結業績への影響は軽微です。


　以下、三井物産所有株式の異動など詳細は添付の関連資料を参照