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不動産経済研究所、2016年の全国超高層マンション市場動向を発表

2016-04-26

超高層マンション市場動向2016―
◎2016年以降予定は9万戸弱、前回調査比1.15万戸増。
◎首都圏6.5万戸、近畿圏1.4万戸、その他1.1万戸。


 全国で建設・計画されている超高層マンション(20階建て以上)がほぼ9万戸に達することが判明した。2016年以降に完成を予定している超高層マンション(2016年3月末現在)は238棟、8万9,844戸で、前回調査時(2015年3月末時点)に比べて48棟・1万1,544戸の増加となっている。

 首都圏は145棟・6万5,012戸で、全国に占めるシェアは72.4%(前回調査時79.1%)。前回調査時よりも11棟・3,114万戸の増加となっている。そのうち東京23区内は92棟・4万5,577戸で、全体の50.7%(前回51.0%)を占めている。

 近畿圏は45棟・1万3,984戸で、前回調査時に比べ20棟・4,909戸の増加となっている。近畿圏のシェアは15.6%(前回11.6%)。大阪市内は28棟・8,542戸(シェア9.5%、前回5.4%)。
 その他地区では福岡県14棟・2,837戸(シェア3.2%、前回2.4%)、兵庫県6棟・1,717戸(シェア1.9%、前回1.9%)、北海道5棟・1,579戸(シェア1.8%、前回1.3%)、愛知県8棟・1,539戸(シェア1.7%、前回1.4%)、広島県3棟・1,182戸(シェア1.3%、前回1.1%)など。

 1990年代後半以降に超高層マンションの建設・計画が増加したのは、中古物件として値崩れの起き難く、換金性に優れている超高層マンションが人気を呼び、その高い人気ぶりが首都圏、近畿圏といった大都市圏から、地方中核都市・県庁所在地等にまで波及していったことが要因で、いずれも規制緩和による駅前再開発の進捗が大きく影響していた。
 しかし、2007年以降に起こった価格高騰によるマンション販売の不振、2008年9月のリーマンショック以後の様変わりした経済情勢によって、マンション供給計画の縮小が相次いだ。そうした中、エンドユーザーからの人気が高かった超高層マンションも例外ではなく、計画の延期や事業方針の変更が続いた。その結果、超高層マンションの竣工は3万5,000戸を突破した2009年(3万5,607戸)から一転、2010年には1万戸台(1万7,967戸)にまで大幅に落ち込んだ。そして2011年は、東日本大震災の影響で東北・関東地方などで一部の物件に竣工の遅れなどが生じ、4,646戸減の1万3,321戸と更に落ち込んだ。しかしながら、2012年には1万6,060戸と再び増加に転じ、アベノミクスがスタートした2013年は再び湾岸部を中心に大規模が竣工、1万9,759戸と更に伸ばした。2014年は1万1,355戸と再び落ち込んだものの、2015年には2万535戸と6年ぶりに2万戸上回ることとなった。
 今後の超高層マンションは、東京都心部や湾岸エリアなどを中心に超高層大規模開発や複合再開発プロジェクトなどが数多く控えているものの、2019年までは2万戸は下回って1万5,000戸前後の竣工が続く見込みである。


●全国の超高層M計画9.0万戸、15年完成は2万535戸
 全国で完成した超高層マンションは、2015年は60棟・2万535戸(首都圏37棟・1万4,738戸、近畿圏11棟・3,615戸、その他12棟・2,182戸)、2014年は45棟・1万1,355戸(首都圏24棟・5,620戸、近畿圏17棟・5,091戸、その他4棟・644戸)だった。(2013年完成は70棟・1万9,759戸、2012年完成68棟・1万6,060戸、2011年完成45棟・1万3,321戸、2010年完成67棟・1万7,967戸、2009年完成123棟・3万5,607戸)。
 全国で2016年以降に完成見込みの超高層マンションは238棟、延べ8万8,944戸となっている。首都圏で145棟・6万5,012戸、近畿圏45棟・1万3,984戸、そのほか48棟・1万848戸の内訳。
 完成予定年次は16年40棟・1万3,720戸、17年54棟・1万8,285戸、18年48棟・1万3,336戸、19年38棟・1万4,015戸、20年以降58棟・3万488戸となっている。


●首都圏145棟・6万5,012戸、東京23区内92棟・4万5,577戸
 首都圏で16年以降に完成が計画されている超高層マンションは145棟・6万5,012戸。地域別では東京23区92棟・4万5,577戸、都下11棟・3,447戸、神奈川県26棟・1万363戸、埼玉県8棟・2,495戸、千葉県8棟・3,130戸となっている。
 完成予定年次は16年24棟・9,473戸、17年29棟・1万1,146戸、18年25棟・7,876戸、19年20棟・8,239戸、20年以降47棟・2万8,278戸。(15年完成37棟・1万4,738戸、14年完成24棟・5,620戸、13年完成39棟・1万1,208戸、12年38棟・8,874戸、11年24棟・8,312戸、10年38棟・1万1,710戸、09年52棟・1万9,139戸、08年59棟・2万1,075戸。76年〜15年まで819棟・23万4,658戸。)


●近畿圏は45棟・1万3,984戸、大阪市内28棟・8,542戸
 近畿圏で16年以降に完成が計画されている超高層マンションは45棟・1万3,984戸。大阪市内28棟・8,542戸、大阪府下8棟・2,992戸、兵庫県6棟・1,717戸、滋賀県3棟・733戸。

 完成予定年次は16年8棟・2,200戸、17年10棟・3,951戸、18年12棟・3,401戸、19年15棟・4,432戸で、19年以降は今のところゼロとなっている。
 (15年完成3,615戸、14年完成17棟・5,091戸、13年18棟・6,133戸、12年13棟・3,473戸、11年12棟・3,435戸、10年14棟・3,341戸、09年39棟・1万148戸、08年26棟・5,884戸。)


●その他都市48棟・1万848戸、福岡県14棟・2,837戸
 超高層マンションは地方都市でも多数計画されている。福岡県14棟・2,837戸、北海道5棟・1,579戸、愛知県8棟・1,539戸、広島県3棟・1,182戸、宮城県3棟・935戸、静岡県4棟・886戸、岐阜県3棟・456戸、栃木県2棟・386戸、茨城県1棟・352戸、長崎県1棟・172戸、大分県1棟・170戸、岡山県1棟・153戸、福井県1棟・85戸。


●50階以上の超超高層計画

 ※添付の関連資料を参照


 ※以下の資料は、添付の関連資料を参照
  ・超高層マンションの完成(予定)年次別計画棟数・戸数<全国>
  ・超高層マンションの完成(予定)年次別計画棟数・戸数<首都圏>
  ・超高層マンション 地域別計画棟数・戸数(2016年以降完成予定)
  ・超高層マンション 地域別計画棟数・戸数(2016年以降完成予定)
  ・超高層マンション竣工・計画戸数(首都圏) 1976〜2020年以降





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