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テルモ、さらさら入って胃で固まる流動食「マーメッドプラス」を発売
テルモ、さらさら入って胃で固まる流動食「マーメッドプラス」を発売
―水分と流動食の同時摂取が可能な加水タイプ―
テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)は、液体流動食シリーズの1つとして、摂取時には液体で、胃の中では粘度を増して半固形状になるよう設計された製品「マーメッドプラス」(以下「本製品」)を2月12日に販売を開始します。
テルモは、同様のコンセプトの液体流動食「マーメッド」を2014年6月より販売しています。本製品は、マーメッドの特長をそのままに、水分量を増やし、かつ、より摂取しやすくした製品です。
【胃食道逆流のリスクを考慮し、コンセプトは摂取のしやすさと胃の中での安定感】
医療・介護の現場で使われている液体流動食は胃の中まで入りやすい反面、寝たきりの方では、胃の中に入った流動食と胃液が食道を逆流して気管に入り、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
マーメッドシリーズは、摂取する際は液体ですが、胃の中では製品に含まれるアルギン酸塩(※1)と胃酸が反応することで、適度な粘度の半固形に変化するよう設計されています。
■マーメッドの特長はそのままに、水分と流動食の同時摂取を可能に
多くの流動食使用者は流動食とは別に水分摂取を必要としていますが、水分摂取も液体流動食と同様、誤嚥性肺炎や下痢を引き起こすことがあります。本製品は、水分を多く含むことで、水分と流動食の同時摂取を可能にしました。
また、摂取前の液体時の粘度を低くすることで、従来の液体流動食とほぼ同等の摂取が可能になりました。
1日3食(900〜1200kcal)で必要なビタミンや微量元素が摂取可能な点などのマーメッドの特長をそのままに、より医療・介護の現場で使いやすい工夫がされています。
■株式会社カネカと連携した製品開発
本製品は、テルモが医療・介護現場から抽出した課題を元に株式会社カネカが技術開発し、テルモが販売します。テルモと株式会社カネカは、今後も両社が持つ技術と販売網を組み合わせ、より良い製品の開発・提供を進めます。
■成長する流動食市場
流動食の市場規模は2013年度で約680億円と推定されており、高齢者の増加に伴い年々拡大しています。本製品は2017年度に1億円以上の売上を目指します。
■患者さんの栄養管理に貢献
テルモは、栄養食品や輸液剤、輸液関連の医療機器など患者さんの栄養管理に関する幅広い製品を取り扱っています。今後も、患者さんにとっての適切な栄養管理に貢献するよう、新たな製品・サービスを提供してまいります。
■マーメッドプラス製品ラインアップ
・品種:マーメッドプラス300
・容量:400mL
・熱量:300kcal
・1箱あたり本数:24本
・希望小売価格(消費税別):12,000円
・品種:マーメッドプラス400
・容量:533mL
・熱量:400kcal
・1箱あたり本数:18本
・希望小売価格(消費税別):11,700円
※1 アルギン酸塩は昆布やワカメなどの海藻に含まれる水溶性食物繊維で、食品の増粘剤、ゲル化剤、安定剤としても使用されています。
*商品画像は添付の関連資料を参照
◆お客さまからのお問い合わせ
テルモ・コールセンター
0120−12−8195(9:00〜17:00 土・日・祝日を除く)