ミック経済、内部漏洩防止型情報セキュリティソリューションの市場動向を発表

大規模な情報漏洩事件、マイナンバー制度への対応などにより内部情報漏洩防止ニーズが高まり、２０１４年度は、前年対比１１２．４％の７５０億円強、２０１５年度も前年対比１１２．０％で８４０億円強と高成長が続く予想。


　情報・通信分野専門の市場調査機関である株式会社ミック経済研究所（本社：東京都港区、社長：有賀　章、以下ミック）は、情報漏洩防止型セキュリティ市場を中心に捉えたマーケティングレポート「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望２０１５【内部漏洩防止型ソリューション編】」を２０１５年１０月５日に発刊したと発表しました。
　同マーケティングレポートは、主要セキュリティ製品ベンダー、セキュリティサービスベンダー、総合ITベンダー９４社を調査し、各社のセキュリティソフト及びアプライアンスサーバの出荷金額を捉え、情報セキュリティソリューション市場として、２０１３年度から２０１５年度、及び２０１９年度までの中期予測を含めて集計・分析を行っています。製品ジャンルは３２用途に分類して、下記の各々の市場を考察しています。（調査期間：２０１５年４月〜２０１５年８月）
　内部漏洩防止型情報セキュリティソリューションの３２用途別の内訳及び調査結果の概要は以下の通りです。


＜内部漏洩防止型ソリューション３２分野＞
　１．　暗号系パッケージ
　２．　IT資産管理・クライアント管理パッケージ
　３．　クライアント操作ログ管理パッケージ
　４．　統合ログ管理ツール
　５．　SIEM（セキュリティ情報イベント管理）ツール
　６．　突合せログ管理パッケージ
　７．　サーバアクセスログ監査パッケージ
　８．　ファイルサーバアクセス統合管理ツール
　９．　サーバリモートメンテナンスログ収集パッケージ
　１０．　システム証跡監査ツール
　１１．　外部デバイス制御パッケージ
　１２．　DLPツール
　１３．　個人情報検出パッケージ
　１４．　変更コントロールパッケージ
　１５．　電子メールフィルタリングツール
　１６．　電子メールアーカイブツール
　１７．　電子メール暗号化パッケージ
　１８．　電子メール誤送信防止ツール
　１９．　データベース監査系ツール
　２０．　データベース暗号化ツール
　２１．　データベースセキュリティ管理パッケージ
　２２．　ネットワークフォレンジック
　２３．　コンピュータフォレンジック
　２４．　Webコンテンツセキュリティアプライアンス
　２５．　シンクライアント用アクセス生成パッケージ
　２６．　仮想デスクトップ用操作ログ収集パッケージ
　２７．　フィッシング対策パッケージ
　２８．　セキュリティポリシー監査パッケージ
　２９．　SSHパッケージ
　３０．　SRMツール
　３１．　DRMツール
　３２．　HSM


【内部漏洩防止型情報セキュリティソリューションの市場動向】
　内部漏洩防止型情報セキュリティソリューション市場は、暗号系パッケージやIT資産管理・クライアント管理パッケージなどをはじめとした社内の情報システムにおいて、不自然な行動が行われていないかを監視したり、データを暗号化し第三者にデータを読ませなくするといったことを行いデータの漏洩を防止する機能や、ログを収集し内部統制・コンプライアンスに役立てようとする製品群が中心となっています。
　今回、調査した３２用途別の総合計である内部漏洩防止型情報セキュリティソリューション市場は、２０１３年度が６７０億円強、２０１４年度が前年対比１１２．４％の７５０億円強、２０１５年度が前年対比１１２．０％の８４０億円強と予想されます。【図表１参照】。
　近年の大規模な情報漏洩事件や間もなく運用が開始されるマイナンバー制度対策の流れから内部漏洩防止型情報セキュリティソリューション市場は、好調な伸びが続いています。
　マイナンバー制度開始に伴う従業員のマイナンバーという非常に重要な個人情報保護を目的に、暗号化やクライアント端末からの情報漏洩を防ごうと企業規模や業種に関係なく対策製品の導入が進められています。その他にも２０１４年の内部不正による情報漏洩事件の影響もあり、システム証跡監査パッケージやデータベース監査系ツールなどのソリューション分野が大きく伸びています。
　尚、同マーケティングレポートの体裁は、A４版１，３２１頁のバインダー製本（集計・分析編と個別企業個票を収録）で、価格は１７０，０００円（税別）です。


　＊※以下の資料は添付の関連資料「参考資料」を参照

　　【図表１】内部漏洩防止型情報セキュリティソリューション市場規模推移
　　【図表２】用途別出荷金額ウエイト