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古河電工、「パワー&システム研究所」を設置
パワー&システム研究所の設置について
当社は10月16日付にて、スマートグリッドなどに関係した送配電技術や通信技術を開発する組織として、研究開発本部の環境・エネルギー研究所の一部とファイテルフォトニクス研究所の一部を集約し「パワー&システム研究所」を設置します。
昨年来、米国のグリーン・ニューディール政策や中国、インドにおけるスマートグリッド政策の発表が相次いでおります。また、米国やBRICsでは高速鉄道プロジェクトの案件も発表されています。これらにより従来は成熟産業と考えられていた電力関連市場が今世紀前半にわたって活性化し、更には超電導など次世代技術の導入も加速されることが見込まれます。
また、スマートグリッド事業はICT(情報通信技術)を用いて電力システムの効率的な運用を目指すものであるため、情報通信事業の従来技術を新しい市場に活用するビジネスチャンスも模索されています。
こうした中、当社では関係会社を含む当社グループ内で情報を共有化し、スマートグリッド関連事業のグループ戦略を策定して提案するとともに、関連プロジェクトを推進する組織として、「スマートグリッド新事業推進室」を本年8月16日付で設置しました。
パワー&システム研究所は「スマートグリッド新事業推進室」にて策定される戦略及び、重点的に取り組む新事業の企画・提案を受けて、研究開発を促進するための組織体制として設置するものです。内部組織として「スマートエナジー開発部」「パワープロダクツ開発部」を平塚事業所内に、「超電導応用開発部」を千葉事業所内に設置します。社内及びグループ会社に分散している技術を集約・融合させて開発力を強化し新製品開発の促進を図るとともに、一層高度かつシステム的な観点に立った知識やスキルを蓄積して新事業の推進を技術的にサポートしてまいります。
なお、今回の研究開発本部内の機能集約に伴い、「環境・エネルギー研究所」は「環境・エレクトロニクス研究所」に改称し、「放熱・実装技術開発部」「コンポーネンツ技術開発部」「高分子技術センター」「海洋エネルギーグループ」「有機分析グループ」を設置します。これにより、当社は今後、以下の体制にて研究開発を推進致します。
※参考画像は関連資料を参照
■今後の研究開発体制
・横浜研究所(横浜)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 研究開発の中枢として、先端技術・新商品を開発
(9月15日次世代電池研究開発センターを設置)
・メタル総合研究所(日光)・・・・・・・・・・・・・・・・ 合金開発や金属の塑性加工、表面などのプロセス技術を開発
・自動車電装技術研究所(平塚)・・・・・・・・・・・ 自動車内のパワー伝送システムや通信システムを開発
(9月15日次世代自動車プロジェクトチームを設置)
・環境・エレクトロニクス研究所(平塚・千葉)・・・ 環境に配慮した素材と熱処理技術や部品実装を開発
・パワー&システム研究所(平塚・千葉)・・・・・・ スマートグリッドなどに関係した送配電技術や通信技術を開発
・ファイテルフォトニクス研究所(千葉)・・・・・・・・ 情報通信分野の中心として、光ファイバ、光通信用部品・機器を開発