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関西電力、大飯発電所でごく微量の放射性物質(よう素131)を検出
大飯発電所での放射性よう素の検出について
当社は、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、発電所周辺の大気中の放射性物質の量を確認するため平成23年3月14日より、美浜、高浜、大飯発電所構内および環境モニタリングセンター(美浜町佐田)屋外にて順次、大気中の塵とよう素をサンプリングし、1回/週の頻度で測定(※1)していますが、本日大飯発電所第一事務所横での測定結果において、ごく微量の放射性物質(よう素131)を検出しました。
また、発電所から放出される排出空気の一部をサンプリングし、1回/週の頻度で測定(※1)していますが、本日の大飯発電所3号機および4号機のプラント排気筒、廃棄物処理建屋雑固体焼却炉排気筒の測定結果においても、ごく微量の放射性物質(よう素131)を検出しました。
現在、大飯発電所1、2、4号機は定格熱出力一定運転中であり、3号機は第15回定期検査のため停止中です。各号機の排気筒に設置されている放射線モニタに有意な変動は見られないこと、またよう素が放出されるような操作を行っていないことから、本事象は大飯発電所に起因したものではありません。
なお、福島第一原子力発電所の事故以降、現在まで、美浜、高浜発電所における測定において、よう素は検出されておりません。
(大飯発電所で検出された放射性物質濃度:ベクレル/m3)
※添付の関連資料を参照
※1 排気筒および屋外(大気中)の空気を吸引し、ろ紙に集めたダスト(塵)と活性炭に吸着させたよう素を放射性核種分析装置にて測定。
※2 今回確認された放射性物質による最大濃度(0.00220ベクレル/m3)の空気を1日分呼吸した時の長期に受ける放射線量は、約0.0018マイクロシーベルト(小児)(※3)であり、胸のエックス線検診(1回)で受ける放射線量(60マイクロシーベルト)と比べると約3万分の1と十分低い値です。
※3 原子力安全委員会が定めた環境放射線モニタリング指針(平成22年度一部改訂)の第4章緊急時モニタリングによる線量評価法に基づく、小児に対する実効線量評価値。
以 上
※下記資料は、添付の関連資料を参照
<添付資料>
・大飯発電所構内での採取箇所