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大成建設、施工システムと3次元モデルを統合したCIMシステムを構築

2015-07-25

施工システムと3次元モデルを統合した独自のCIMシステム「T−CIM(R)」を構築
生産性と品質の向上をめざし、土木工事作業所へ導入を開始


 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、作業所業務の生産性と品質の向上を目指して、情報通信技術を活用した施工システムと3次元モデルを統合した独自のCIM(※)システム「T−CIM(R)」を構築し、本システムの有効性を確認できたため、今年度より土木工事作業所に順次導入を開始してまいります。

 今回構築、導入する「T−CIM(R)」では、これまで開発してきた現地での計測・記録およびデータ・作業状況の管理などを行うさまざまな施工システムを、工事で必要な施工管理、品質管理、現地作業の安全管理などの統一した仕事の流れに当てはめて統合し、これらの施工情報を3次元モデルに集積します。端末を用いてこれらの情報にアクセスする場合、この3次元モデルを「施工情報の取り出し口」として活用します。本システムの導入により、従来と比べさまざまな施工情報が一元管理されるため、工事間での情報共有や情報活用が可能となり、業務の生産性と品質の向上が図れます。

 「T−CIM(R)」の主な特徴は以下のとおりです。


(1)ダムやトンネルなど構造物に特化した「専門工種」と、コンクリート工などどの工事にも当てはまる「共通工種」を相互に関連させ体系化したCIMシステムを構成します。

(2)「共通工種」では、コンクリート品質管理試験や生コン打設時間などの個別データを現地でデジタル化することで、リアルタイムに施工記録を取得して帳票を作成します。

(3)工事作業所やそれ以外の場所からでも、タブレット端末などを用いて施工情報の入力・検索・閲覧を可能とすることで、一元管理された情報を関係者間で共有できます。

 今後は、国土交通省が進めている「CIMモデル作成ガイドライン」にも対応できるよう、「T−CIM(R)」の機能拡張を進めながら、2015年度はダム、土工、トンネル、地下構造物、橋梁などの「専門工種」やコンクリート工を中心とした「共通工種」にて国内32ヵ所の土木工事作業所に順次導入していく予定です。
 また、「共通工種」のコンクリート工を中心に2016年度は全国の土木工事作業所の半数、2017年度以降は全作業所への展開を目指していきます。


 ※CIM:Construction information Modelingは、2012年に国土交通省が建設事業全体の生産性向上を目指して提唱した情報システムです。CIMでは、各工事の3次元モデルに、関連する属性情報を紐付けたCIMデータを構築し、建設事業フローの川上である調査計画、設計積算段階から川下である施工、維持管理段階まで、コンピュータやネットワーク上で一元的に管理しながら情報共有を図り、合意形成や設計、施工の高度化、維持管理の効率化を目指します。

 *参考資料は添付の関連資料を参照



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ガイドライン タブレット 国土交通省 大成建設 生産性

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