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日本SGI、東京大学地震研究所の地震火山情報センターに大規模並列計算機システムを納入
日本SGI、東京大学地震研究所の地震火山情報センターに大規模並列計算機システムを納入
最先端の地震学・火山学研究における全国共同利用計算機として、従来比約6倍の計算処理性能を持つ新システムが稼働
日本SGI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月学)は、このたび東京大学地震研究所(所在地:東京都文京区、所長:小原一成)地震火山情報センターに、大規模共有メモリーサーバ「SGI(R)UV(TM) 2000」と分散メモリー型クラスターサーバ「SGI(R) ICE(TM) X」を組み合わせた大規模並列計算機システムを納入しました。最先端の地震学・火山学の研究におけるモデル計算やシミュレーションをはじめとする大規模な科学技術計算のための全国共同利用計算機として、ネットワークを通じて利用されます。本システムは、本年3月1日から本番稼働を開始しました。
東京大学地震研究所地震火山情報センターは、大学間の地震観測データの収集、処理、流通の中核となるセンターとして設立され、地震研究所は、地震・火山活動や地球内部における諸現象の科学的解明とこれらの現象が引き起こす災害の軽減のための研究活動を行っています。今回、これまで以上に地震・火山防災減災につなげていく多種多様な研究需要に対応するため、現行システムを更新して大幅な性能向上および大規模化を図ることとなりました。
新たに導入された大規模並列計算機システムは、研究内容や計算アプリケーションの特性に応じた計算処理が効率的に実行できるように、高速計算サーバシステムと並列計算サーバシステムを組み合わせて構成されています。高速計算サーバには大規模共有メモリーサーバの「SGI UV 2000」が採用され、1024コアのインテル(R) Xeon(R) プロセッサー E5−4600 v2 製品ファミリーと8テラバイト(TB)のメモリーが搭載されています。一方の並列計算サーバシステムには、分散メモリー型クラスターサーバ「SGI ICE X」が採用されています。3456コアのインテル(R) Xeon(R) プロセッサー E5−2600 v3 製品ファミリーと18TB のメモリーを搭載した144ノード構成の大規模クラスターシステムです。ノード間接続には高速なInfiniBand 4x FDRを採用しています。ストレージ物理容量は合計802.4TBです。システム全体の理論ピーク性能は、従来システムのおよそ6倍強を達成しました。
また今回、遠隔可視化システムも新たに導入されました。遠隔可視化ソフトウェアには「SGI VizServer with NICE Software」が採用され、研究者が計算処理だけでなく計算結果の可視化も遠隔からネットワークを通じて実行できるようになりました。各研究者は自分の研究拠点から可視化システムを利用して計算結果のシミュレーションをリアルタイムに行うことが可能です。
<商標登録>
SGI、SGIのロゴおよびSGI ICEは、Silicon Graphics International Corp.または、アメリカ合衆国および/またはその他の国の子会社の商標または登録商標です。インテル、Intel、Xeonは、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporationの商標です。その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
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