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日本SGIなど、名大に共有メモリー型サーバーを中核に大規模可視化システムを納入
日本SGI、名古屋大学に大規模可視化システムを納入
大規模共有メモリーサーバと最先端の8K対応ディスプレイシステムにより、超大規模データから高精細な3次元可視化映像を生成・表示
日本SGI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月学)は、国立大学法人 名古屋大学(所在地:愛知県名古屋市、総長:浜口道成(◇))に大規模共有メモリー型サーバを中核とした大規模可視化システムを納入しました。東山キャンパス内の名古屋大学情報基盤センターに設置され、本年3月から稼働しています。また、本システムは、同センター並びに同センターに高性能コンピュータシステム(スーパーコンピュータ)を導入している富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已)と共同で導入および構築を行いました。
◇総長名の正式表記は添付の関連資料を参照
本システムは「複合現実大規模可視化システム」と呼ばれ、大規模共有メモリー型サーバ「SGI(R)UV(TM)2000」による高精細可視化システム、ストレージシステム、バーチャルリアリティシステムの3つのシステムによって構築されています。プラズマ流体、地球流動現象および医療分野をはじめとする様々な研究において利用されます。超大規模データから高精細な3次元可視化映像を生成し、大規模シミュレーションデータ利用の高効率化と大規模可視化に関する教育と研究を推進します。全国の主要な大学・研究機関が保有するスーパーコンピュータを高速ネットワークで結んだ共同計算環境「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)」向けの可視化設備としても活用されます。
高精細可視化システムは、可視化の演算処理を行う「SGI UV2000」と高精細ディスプレイシステムで構成されます。16台の46型LCDを格子状(4×4)に配置したディスプレイシステムに、まだ国内で導入例の少ない8K(スーパーハイビジョン:フルハイビジョンの8倍相当)の解像度で投影できます。「SGI UV2000」には、20テラバイトの共有メモリーと1,280プロセッサーコアのIntel XeonプロセッサーE5−4600ファミリーが搭載されています。世界最大規模の可視化専用システムでありながら、単一のオペレーティングシステムで広大なメモリー空間を管理できる「SGI UV2000」により、高解像度の可視化処理に伴うプログラミングや運用をシンプルにできるのが特徴です。
また今回、全国各拠点での共同研究を想定した遠隔可視化システムも導入されました。研究の途中経過を共同研究者同士が遠隔地において共有できる仕組みで、SGIの遠隔可視化ソフトウェア「SGI VizServer(R)with NICE Software」をインストールしたPCから、複数のユーザーがネットワークを通じて、3次元可視化画像を同時に利用することが可能です。
ストレージシステムとしては、物理容量3.36ペタバイト(実効容量2.34ペタバイト)のRAID型ストレージ「SGI InfiniteStorage 17000」が導入され、名古屋大学スーパーコンピュータの利用者向けストレージとしても活用されます。シミュレーションデータと実世界の映像を融合することで新しい知見を得るためのバーチャルリアリティシステムも同時に導入されています。
<商標登録>
SGI、SGIのロゴ、VizServer、SGI InfiniteStorage、SGI UVは、Silicon Graphics International Corp.または、米国および/またはその他の国の子会社の商標または登録商標です。インテル、Intel、Xeonは、米国およびその他の国におけるインテル コーポレーションまたはその子会社の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
<米国SGI発表のプレスリリース>
SGI Japan Delivers Large Scale Visualization System to Nagoya University
http://www.sgi.com/company_info/newsroom/press_releases/2014/november/nagoya_univ.html
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日本SGI株式会社
TEL:03−5488−1811(大代表)