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トクヤマ、高性能な中性子線シンチレータ材料を開発し装置メーカーによる評価を開始
3He(※)ガス代替となる高性能中性子線シンチレータ材料を開発し装置メーカーによる評価を開始
〜LiCaAlF6(※)単結晶シンチレータの開発により幅広い用途展開が可能となる〜
※「3He」「LiCaAlF6」の正式表記は添付の関連資料を参照
株式会社トクヤマ(本部:東京都千代田区、社長:幸後和壽)は、高性能な中性子線シンチレータ材料を開発し、装置メーカーによる検出器の試作と性能検証を開始した。
従来、セキュリティー用途を中心とした中性子線の検出には3Heガスを用いた検出器が広く用いられてきた。しかしながら、3Heガスの最大の供給源である米国政府が供給に制限をかけたことから、価格高騰と供給不安が発生しており、代替材料の開発が望まれている。
当社は、2000年からフッ化物単結晶の開発に取り組んでおり、これまで蓄積してきた結晶関連技術を活用し、中性子感度の高い6Liを含む特殊なフッ化物単結晶(LiCaAlF6)の開発に成功した。
現在、世界各地の高エネルギー研究機関や大学、企業と共同で高感度な中性子線検出器の試作と性能検証を行っている。
主な用途はセキュリティー用検出器であるが、環境モニター、中性子散乱装置、中性子捕捉ガン治療、インフラ非破壊検査等、中性子線を用いる幅広い用途でのユーザーワークを行い、2015年度の事業化を目指している。
以上
※参考資料は添付の関連資料を参照