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村田製作所、高入出力型ハイブリッドリチウムイオン蓄電池モジュールを開発
高入出力型ハイブリッドリチウムイオン蓄電池モジュールの開発について
−国際カーエレクトロニクス技術展に出展−
・参考画像は添付の関連資料「参考画像1」を参照
<要旨>
株式会社村田製作所は、中期経営計画(*1)で注力市場と位置づける環境・エネルギー市場向けの取り組みとして、コンパクト、高入出力、長寿命を実現した高入出力型ハイブリッドリチウムイオン蓄電池モジュールを開発しました。
当製品はジード株式会社の超小型モビリティの試作機に搭載され、2014年1月15日(水)〜1月17日(金)に東京ビッグサイトで開催される国際カーエレクトロニクス技術展(http://www.car-ele.jp/)で展示します。
<背景>
近年、環境問題の関心が高まるなか、スマートコミュニティにおける定置型蓄電池システムや次世代交通インフラとして期待されている超小型モビリティの電源システムとして、コンパクト、高入出力、長寿命なリチウムイオン電池のニーズが高まっています。そこで当社は、自社開発した高入出力リチウムイオン二次電池(写真:赤)と、他の蓄電池(写真:緑)を複合したバッテリーマネジメントシステム(*2)付き蓄電池モジュールを開発しました。
<特徴>
高入力 :超急速充電が可能。6分間の充電で約9割の充電量を確保
高出力 :コンパクトでありながら100Aまでの大電流放電が可能
長寿命 :期待寿命10年(常温環境下において、充電・放電を1日1回行った場合)
異種電池との併用 :エネルギー型リチウムイオン電池、リユース電池(*3)、鉛蓄電池との併用が可能
<用途>
小型電動車両、シニアカー、無人搬送機、昇降機、定置型蓄電システム、無停電電源装置などの電源
<電気的性能>
単モジュール(24V系5Ah) :130Wh
ユニット構成の一例 :約1.3kWh(単モジュール×5直列×2並列)
<外形寸法>
(単モジュール)
・幅=150mm、奥行き=250mm、高さ=150mm
・質量:3.5kg
<生産体制>
生産工場:株式会社村田製作所野洲事業所
量産開始:2015年4月(予定)
<ジード株式会社について>
設立(創業) :2011年5月10日
代表者 :澤田 高志
本社所在地(住所) :神奈川県横浜市新羽町176番3号
事業内容 :設計、研究開発、製作加工および販売
<ジード株式会社製 超小型モビリティ「ZieD α1」について>
コンセプト「二人の移動に必要最小限度のサイズで美しい乗り物」
<特徴>
・ブレーキアシスト
〜自動パーキングブレーキと坂道発進のヒル・アシスト
・誤発進の防止
〜超音波センサで障害物検出
・Wウィッシュボーン サスペンション
〜走行安定性を高めるため、約10cmのストロークを実現
・4WS(4輪操舵)
〜「回転半径」を出来るだけ小さく
今後、自動運転のため「ステア・バイ・ワイアー」に挑戦
<販売予定>
2014年商品化スタート、2015年市場投入(予定)
・参考画像は、添付の関連資料「参考画像2」を参照
<用語説明>
*1:中期経営計画:2013年度から2015年度にかけての3か年計画。「中核市場」「新規アプリケーション」「新興市場」を事業展開の柱と位置づけている。「新規アプリケーション」では、「自動車」「ヘルスケア」「環境・エネルギー」の3つの分野をおもな注力分野とし、当社の技術や製品、ソリューションの展開を図る。
*2:バッテリーマネジメントシステム:Battery Management System(BMS※)。リアルタイムでリチウムイオン電池の総電圧や残容量などを表示し、入出力電流・各セルの電圧や温度などをモニタリングし、バッテリー管理をおこなうシステム。
※BMS回路は特許出願済み
*3:リユース電池:EVに一次利用された電池を、たとえばHEMS、BEMS、FEMS等に二次利用する電池。
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