東芝エレベータ、省エネ性能など向上の停電時継続運転機能「トスムーブNEO」を発売

停電時継続運転機能「トスムーブNEO」の発売について
−停電時にバッテリーを使用しエレベーターの継続利用が可能−


　東芝エレベータ株式会社（社長：秋葉慎一郎、本社：東京都品川区）は、標準形マシンルームレスエレベーター「SPACEL-GR（スペーセル・ジーアール）向けの付加機能として、災害などによる停電時でもエレベーターを止めずにバッテリーで継続運転できる「トスムーブ」の機能をさらに充実させた「トスムーブNEO」を本日より発売します。「トスムーブNEO」はエレベーターへの電力供給が停止した場合でも、低速で最大2時間稼働できる「停電時継続運転機能」のほか、継続運転時の最高速度60m/minを実現し、停電が発生した際もエレベーターを急停止させず、最寄階へ減速して走行し、スムーズなバッテリーでの継続運転への切り替えを実現しました。さらに平常時の新機能としてバッテリーを使用したハイブリッド運転やエレベーター走行時に発生した回生電力をバッテリーに充電する機能を追加し省エネ性能を向上しました。

■停電時の機能について

　＊エレベーターを止めずにバッテリーで継続運転

１．継続運転速度が最大で60m/min（新機能）
省エネ重視タイプの場合、電力供給停止時にバッテリーからの電源供給により30分間、エレベーターを60m/minの速度で継続運転します。（エレベーターの定格速度が45m/minの場合、45m/minで継続運転します）。

２．ショックレスでスムーズな継続運転（新機能）
停電が発生した時にはエレベーターを急停止せず、減速して最寄階へ走行し、その後スムーズに継続運転に切り替わります。停電発生時にエレベーターを利用されているお客様の不安を低減します。

３．停電時最大2時間継続運転（業界初）
停電時の長時間運転を重視する「停電重視タイプの場合」、電力供給停止時に最大2時間、バッテリーからの電源供給により、低速（20m/min）での継続運転ができます。

■平常時の機能について
＊省エネ重視タイプ運転の場合、バッテリーを活用した省エネルギーが可能

１．ハイブリッド運転で消費電力を削減（新機能）
通常運転時にバッテリーからも電力をエレベーターに供給し、消費電力を最大25%削減できます。

２．回生電力を有効活用（新機能）
エレベーター走行中に発生する回生電力をバッテリーに充電します。


停電時継続運転機能「トスムーブNEO」使用表

　※添付の関連資料を参照


■その他の特徴

１．東芝製リチウムイオン電池「SCiBTM」を使用
停電時継続運転機能「トスムーブNEO」は、東芝が開発した二次電池SCiBTMを使用して
います。SCiBTMは、酸化物系新素材の採用により、一般的なリチウム電池と比べ、長寿
命で低温性能も高く、万一内部短絡した場合でも、電流が流れにくく、発熱が抑えられるなど、安全性に優れています。

２．トスムーブNEOが搭載されるSPACEL-GRがすぐれた省エネ効果で2つの賞を受賞
東芝製マシンルームレスエレベーターSPACEL-GRは環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービスに送られる第10回エコプロダクツ大賞エコプロダクツ部門において最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞しました。さらに、大幅な省エネを実現したことから、地球温暖化防止に顕著な功績の有る製品等を、環境省が表彰する「平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました。


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