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日産自、「リーフ」からオフィスビルへの電力供給の実証実験を開始

2013-12-05

日産自動車、電力給電「Vehicle to Building」システムを開発
日産リーフ」からオフィスビルへの電力供給の実証実験を開始



 日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、本年7月、家庭用の「LEAF to Home」電力供給システムを応用した、「Vehicle to Building」システムを開発し、実証実験を開始致しました。

 今回開発した「Vehicle to Building」は、複数の「日産リーフ」を同時に接続し、オフィスビルやマンションなどの建物に電力を給電するシステムです。

 「LEAF To Home」では、「日産リーフ」からの電力をPCS(Power Control System)を介して単相200Vで家庭へ供給していますが、今回の「Vehicle to Building」では、最大6台の「日産リーフ」を同時に接続し、3相200Vでビルの配電盤へ電力を供給することで、より多くの電気を効率的に流すことが出来るシステムとなっています。

 ※参考画像は、添付の関連資料を参照

 大口の電力を使用するオフィスビルやマンションでは、ピーク電力に応じて電力料金が決められていますが、本システムは、電力需要がピークになる前に「Vehicle to Building」を介して「日産リーフ」から給電することで、ピーク時の電力消費をカットし、電力料金の削減を可能とします。

 本実証実験は、2013年7月より、同社の先進技術開発センター(厚木市)にて開始しています。

 実証実験では、従業員の通勤用「日産リーフ」6台を使用し、電力需要の少ない時間帯は「日産リーフ」へ充電、電力需要の多い時間帯(13−16時)には「日産リーフ」からビルへ電力供給し、ピークカットを実現します。更に、従業員の帰宅時間に合わせて「日産リーフ」の充電も行います。7月より開始した実験では、このように複数のEVの充放電を制御する事で、従業員の通勤利用を妨げることなく、夏期の電力ピークを最大25.6kW押し下げることを可能としました。これは、先進技術開発センターでのピーク時の電力を約2.5%削減し、年間約50万円の電力料金低減効果に相当します。(東京電力 高圧契約による試算値)

 今後は、本システムの運用面での課題を更に洗い出し、社外での実証実験へと繋げていく予定です。

 「日産リーフ」は発売以来、全世界で87,000台を販売しており、「日産リーフ」の蓄電機能を活かした「LEAF to Home」電力供給システムも多くのお客様に共感頂いています。

 日産自動車は今後も、ゼロ・エミッションリーダーとして、電気自動車の普及促進をはじめ、電気自動車の蓄電機能を活かしたエネルギーマネジメントといった新しい価値創造への取り組みを積極的に行っていきます。


*ピークシフト
 電力を効率的に活用するために、電力需要の負荷の平準化が必要となる。昼間電力消費の一部を夜間電力に移行させることが有効であり、これをピークシフトと呼びます。電力使用の平準化により、省エネが図れるほか、火力発電によるCO2の排出量を減少させるなど、地球環境への負荷を低減する。


以上

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