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清水建設、環境保全貢献度を見える化する「建設重機アイドリング監視システム」を開発

2013-12-03

建設重機アイドリング監視システムを開発・実用化
〜オペレータの環境保全貢献度を見える化


 清水建設(株)<社長 宮本洋一>はこのほど、主に造成工事に用いる建設重機のアイドリング防止を目的に、オペレータの環境保全貢献度を見える化する「建設重機アイドリング監視システム」を開発・実用化しました。東日本高速道路(株)発注の常磐自動車道山元工事(宮城県亘理郡山元町)において、ブルドーザーとローラーに試験適用し、所定の性能を確認。今後、総合評価方式の技術提案に織り込んでいく考えです。

 昨今の建設現場では、環境教育の浸透によりCO2発生量を抑制する様々な取り組みが展開されています。このため、さらなる抑制効果を上げるためには、地道な取り組みが欠かせません。当社はその一環として、建設重機のアイドリング状況を調査したところ、依然、改善余地があることが判明し、アイドリングを抑制するシステム開発に取り組みました。

 建設重機アイドリング監視システムは、建設重機に搭載するGPSと加速度センサ、エンジンのオン・オフを認識するセンサ、センシング情報を現場事務所のパソコンに送信する通信機器、アイドリング状態を検出するソフトウェアから構成されます。建設重機の機種、メーカーを問わず設置可能です。

 システムは、日々の重機稼働時間、アイドリング時間から、アイドリング率、アイドリング中のCO2排出量を算出するとともに、オペレータのエコ運転の判定評価(100点満点)を行い、環境保全貢献度を見える化します。アイドリングの検出方法は非常にシンプルで、ソフトウェアでエンジンがオンの状態、GPSの位置情報により走行を停止している状態、加速度センサが感知する重機の振動が設定値以内にある状態を同時に確認して30秒が経過すると、アイドリング状態にあると判断します。

 常磐自動車道山元工事における実証試験では、定量的なエコ運転判定の評価結果をオペレータに示しながら環境教育を実施。その結果、オペレータは受講後、自ら進んでアイドリングストップを実施するようになりました。顕著な効果が表れたオペレータの事例では、アイドリング時間が80分以上(106分→20分)短縮された日があることがシステムで確認できています。


以上


≪参考≫

1.常磐自動車道山元工事の概要
 所在地:宮城県亘理郡山元町山寺字石田41−3
 発注者:東日本高速道路(株)
 施工者:清水建設(株)
 工期:2011年01月12日〜2014年03月26日
 工事概要:常磐自動車道は、関東地方と東北地方南部の太平洋沿いの主要都市を結ぶ総延長352kmの高速道路です。現在、常磐富岡IC〜南相馬IC及び相馬IC〜山元ICの56.0kmの区間が未開通であり、本工事は山元IC側から5,811mの区間。
 規模:総延長5,811m、インターチェンジ1箇所、切盛土工 約105万m2、のり面工 約171千m2、用・排水工 約34千m、溝渠工28基、橋梁下部工15基

2.エコ運転判定を踏まえた環境教育の効果(効果が顕著な事例)


 ※参考画像は、添付の関連資料を参照

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