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大林組など、水処理設備搭載型の大型道路除染車両システムを共同開発

2013-09-28

業界初、水処理設備搭載型の大型道路除染車両システムを共同開発
環境放射能除染・廃棄物処理国際展「RADIEX2013」に実車を出展


株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、株式会社バイノス(以下バイノス社、本社:千葉県柏市、社長:湯川恭啓)、兼松エンジニアリング株式会社(以下兼松エンジニアリング、本社:高知県高知市、社長:佃維男)と共同で、8t車ベースの大型道路除染車両(以下ロードリフレッシャー)を用いた除染技術「バイノスRDIII工法」を開発しました。

除染作業の実績とノウハウを有する大林組による技術指導と、放射性物質を吸着する新種微細藻類「バイノス」を有するバイノス社、ロードリフレッシャーの設計製作を担当する兼松エンジニアリングとが共同で除染実験を行い、アスファルト道路の効果的な除染技術として確立しました。

「バイノスRDIII工法」は、業界で初めて大型車両に新種微細藻類による水処理設備を搭載し、洗浄水の連続浄化・再利用を可能にすることで作業時間の大幅な短縮を実現した工法です。ロードリフレッシャーは、高水圧で路面を洗浄すると同時に路面上の洗浄水を吸引する機構で汚染水を95%以上回収します。また、吸引回収された回収水は、車両に搭載されている新種微細藻類「バイノス」を用いた廃水処理設備で、除染作業と同時に浄化するため、処理水を洗浄水として連続的に再利用します。そのため、水替え処理作業によって除染作業を中断する必要がなく、作業時間を大幅に短縮させることができました。

ロードリフレッシャーは、時速2km/h〜10km/hで走行しながら2m幅で除染するため、1時間当たりの除染面積が4,000m2〜2万m2と非常に大きくなりました。既に開発・適用している小型車両を用いた「バイノスRDII工法」(1時間当たり除染面積:約1,000m2)と組み合わせることにより、除染する道路の諸条件に合わせてより効率的な除染を行うことが可能となりました。

「バイノスRDIII工法」は、2013年9月25日〜27日に開催される環境放射能除染・廃棄物処理国際展 「RADIEX(ラディックス)2013」[会場:科学技術館(東京都千代田区)]に出展する予定です。


 ※参考画像は添付の関連資料を参照


「バイノスRDIII工法」の概要は以下のとおりです。

1.システムの概要
 ロードリフレッシャーは、最大27Mpaの高圧で路面を洗浄すると同時に、80m3/minの吸引風量で洗浄水を吸引し、汚染水を95%以上回収するシステムです。回収した汚染水は、系外に排出せずにロードリフレッシャーに搭載の廃水処理設備で、バイノス社のバイノスフロックを用いて凝集吸着沈殿処理して再利用します。


2.バイノスの概要
 バイノスは新種の微細藻類で、細胞外に有用な物質を代謝して放射性Cs(セシウム)を吸着させる特長があります。バイノスの乾燥粉末を主成分とする吸着沈殿剤バイノスフロックで除染後の回収水を処理した結果、被処理水の放射性Csは134、137共に2Bq/L未満(放流基準:Cs134,137混合の場合で60〜90Bq/L、飲料水基準:10Bq/L)まで浄化されました。バイノスを用いた汚染水中の放射性物質の除去には既に数多くの実績があります。


大林組、バイノス社、兼松エンジニアリングの3社は、被災地の早期復旧をめざし、安全・安心で効果的な除染技術を提供していきます。


以上

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