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リニアテクノロジー、SPI/デジタルまたはI2Cインタフェース「LTM2892」を販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTM2892」を販売開始
SPI/デジタルまたはI2Cシステムの保護と拡張を簡素化する6チャネル3500VRMS μModuleアイソレータ
リニアテクノロジー株式会社は、3.3V〜5Vシステム用6チャネルSPI/デジタルまたはI2C μModule(R)(マイクロモジュール)アイソレータ「LTM2892」の販売を開始しました。LTM2892は、9mm x 6.25mmの表面実装BGAパッケージで供給され、すべての集積回路と受動部品がこのRoHS準拠のμModuleパッケージに収容されています。1,000個時の参考単価は5.95ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/product/LTM2892)。
SPI/デジタルまたはI2Cシステムではグランド電位が大きく変動し、同相動作限界値を超える可能性があり、通信の遮断、部品の破壊といった深刻な状態を引き起こす恐れがあります。LTM2892は、最大3,500VRMSの電位差に対するDC電流をブロックする電気的な絶縁バリアを隔てた通信を行うことによってグランド・ループを切断し、安全で遮断されない動作を実現します。LTM2892は外付け部品が不要なので、絶縁型データ通信向けに小型でシンプルなμModuleソリューションを提供します。
LTM2892には2つの通信インタフェース・バージョンがあります。LTM2892−IはI2C互換で、データレートが最大400kHzの双方向シリアル・データ(SDA)とシリアル・クロック(SCL)を備え、最大10MHzで動作する3つの絶縁型CMOSロジック信号が追加されています。LTM2892−Sは、6つのCMOSデジタル・アイソレータ・チャネルを備え、汎用I/Oに使用するか、またはSPI準拠の動作をするように構成できます。6つのチャネルには、3つのドライバと3つのレシーバが含まれ、すべて最大10MHzで動作可能です。SPI通信用に構成されている場合、最大クロックレートは片方向通信で8MHz、往復の双方向動作で4MHzです。すべてのバージョンに、1.62V(SPI)または3V(I2C)までの低電圧マイクロコントローラと直接インタフェースを行うロジック電源ピン、および10μA未満の電流でLTM2892をシャットダウン可能なONピンを備えています。このほかに、50kV/μsを超える同相トランジェントの発生時にも遮断されない通信、絶縁バリアを隔てた±15kVという優れた人体モデルESD耐性などを特長としています。
LTM2892の主な特長:
・6チャネル・ロジック・アイソレータ:3,500VRMS
・3V〜5.5Vの電源動作(絶縁型インタフェースの両側)
・外付け部品不要
・SPI(LTM2892−S)またはI2C(LTM2892−I)のオプション
・高い同相トランジェント耐圧:50kV/μs
・高速動作:
10MHzのデジタル絶縁
8MHz/4MHzのSPI絶縁
400kHzのI2C絶縁
・1.62V〜5.5Vのロジック電源により、柔軟なデジタル・インタフェースが可能
・優れた人体モデル ESD耐性:絶縁バリアを隔てて最大±15kV
・同相動作電圧:850VPEAK
・低電流シャットダウン・モード:<10μA
・9mm x 6.25mm x 2.91mm 小型BGAパッケージ
※製品画像は、添付の関連資料を参照
<リニアテクノロジーについて>
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワー・マネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp
LT, LTC, LTM, Burst Mode,μModule及び会社ロゴはLinear Technology Corporationの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。
以上