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アジレント、次世代モバイル・コンピューティング規格対応のプロトコル・アナライザーを発表

2013-07-11

アジレント・テクノロジー、次世代モバイル・コンピューティング市場向けに
MIPI M−PHYプロトコル・アナライザを発表
大容量トレースメモリやRawモード解析機能により、
Universal Flash StorageやUniProバスの解析ニーズに対応



 アジレント・テクノロジー株式会社(社長:梅島正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、次世代モバイル・コンピューティングの標準インタフェース規格であるMIPI(TM)M−PHYに対応したプロトコル・アナライザ「Agilent U4431A MIPI M−PHYプロトコル・アナライザ」を発表します。MIPI M−PHYを採用した機器の研究開発および製造向けのプロトコル・アナライザです。

 MIPI Allianceの代表であるJoel Huloux氏は、次のように語っています。
 「M−PHYの物理層は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンをはじめとする次世代モバイル機器の実現に欠かせないものです。MIPI Alliance仕様への適合性について試験・評価を行うことは、高品質の製品を提供する会員企業各位にとって不可欠となります。我々は、アジレントがUniProインタフェースの解析に対応した新たな測定器を提供してくださることをうれしく思います。」

 Universal Flash Storage Association(UFS)代表のMian Quddus氏は次のように語っています。
 「UFSでは最先端のメモリ技術をモバイル・プラットフォームにも展開してまいります。これらの評価を簡単に実施できるツールが揃うことで、信頼性の高い機器がいち早くユーザの皆様のお手元に届くことになるでしょう。」

 現在のモバイル・コンピューティングは、デスクトップ・パソコンを凌ぐ機能を提供しています。モバイル機器の開発設計技術者は、複数の高解像度カメラ、高速な周辺機器、最先端のグラフィックス・アダプタ、大容量バッファメモリなどを管理する高速な高速インタフェース・バスを必要としています。このようなバスの広帯域化の要求に対応すべく、M−PHYは4レーン、6.0Gbps(ギガビット/秒)オプションを含む仕様に拡張されました。今回発表のU4431Aは、最大16GB(ギガバイト)の解析メモリを搭載しており、このような高速環境下でも数十秒にわたるデータを捕捉することが可能です。

 さらに、U4431Aでは「Rawモード解析機能」を搭載しています。これは、プロトコルのベースとなっている8b/10bデータの時間相関解析が可能な機能です。これらのデータは波形表示もリスト表示も可能で、物理層におけるパケットの状態を把握することができます。Rawモード解析機能により、設計の各所において詳細な解析が可能となることから、短時間で問題解決を図ることが可能となります。

 物理層からリンク層、トランスポート層から上位のアプリケーション層まで、エラー検出が可能なため、M−PHYプロトコル・スタック全体を把握しながら解析することが可能です。この解析画面により、送受信プロセス全体におけるデータの流れを視覚的に把握できるようになります。

 U4431Aは、バス上の特定のイベントを解明し、障害を切り分けるツールとしても威力を発揮します。リアルタイム・トリガ機能により、プロトコルの各レイヤにおけるエラー検出が可能です。特定の種類のトラフィックのみを解析したい場合に役立つフィルタ機能も搭載しています。また、トラフィック・オーバービュー機能やマーカ機能により、トラフィック全体からナノ秒分解能の詳細まで、M−PHYバス上のトラフィックを簡単に理解することができます。

 U4431Aはモジュール型のAXIeブレード製品のため、U4431Aモジュールを増設することで、複数のM−PHYバスを同時に解析することが可能です。また、MIPI D−PHY CSI−2やDSI、PCIe(R)、DDRメモリ、HDMIバス、汎用ロジックなどとの時間相関解析も可能です。購入後もレーン数やメモリを増設可能です。当初は必要最小限の構成で購入し、将来、必要になった際にアップグレードすることも可能です。

 当社がM−PHYプロトコル・アナライザ市場向けに製品を投入するのは今回が初となります。現在、「Agilent U4431A MIPI M−PHYプロトコル・アナライザ」では、UFSおよびUniProに対応しています。今年後半には、SSIC(SuperSpeed USB Inter−Chip)、M−PCIe(PCIe OverM−PHY)、CSI−3に対応したオプションを発表する予定です。これらの製品により、当社は、物理層の送受信試験を含め、M−PHY向けの測定ソリューションを包括的に提供できるようになります。


<販売価格等>
 *販売価格(発表日時点での税抜き参考価格です):4,657,834円から
 *販売開始日:2013年7月8日
 *出荷開始時期:2013年9月


<関連情報>
 「Agilent U4431A MIPI M−PHYプロトコル・アナライザ」について
  http://www.agilent.co.jp/find/mphy_analyzer

 ◇製品画像は添付の関連資料を参照


【MIPI Allianceについて】
 MIPIアライアンスは、オープンな組織運営の非営利団体です。モバイル機器業界の企業であれば、半導体、ソフトウェア、IPプロバイダ、周辺機器メーカ、テスト・ラボ、最終製品のOEM企業など、あらゆる企業が加入可能となっています。現在、約200社が精力的に活動しており、プロセッサや周辺機器インタフェースが異なっても動作するインタフェースの仕様開発や、モバイル機器のおける再利用や互換性などの推進などに取り組んでいます。


【Universal Flash Storage Associationについて】
 2010年に設立されたUniversal Flash Storage Associationは、開かれた業界団体として、UFS規格の普及促進に努めています。協会では、UFS技術やインフラの普及促進、ならびに製品の規格適合性やUFSロゴに管理にあたっています。


アジレント・テクノロジーについて】
 アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,500名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2012年10月期、69億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
 http://www.agilent.co.jp


 MIPIis a licensed trademark of MIPI,Inc.,in the U.S.and other jurisdictions.
 PCIe is a U.S.registered trademark of PCI−SIG.


 ※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。


■お客様からのお問い合わせ先:
 計測お客様窓口 電話:0120−421−345

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