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アステラス製薬など、高血圧治療剤「ミカムロ配合錠BP」を発売

2013-06-05

日本初の高用量ARBとCCB配合剤「ミカムロ(R)配合錠BP」新発売
−独自の“デルタロック構造(※1)”を有し、強力な降圧効果が24時間持続−



 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、社長:青野 吉晃、以下「日本ベーリンガーインゲルハイム」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、本日薬価収載された持続性アンジオテンシンIIタイプ1(AT1)受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタン80mgと持続性カルシウム拮抗薬(CCB)のアムロジピン5mgの配合剤「ミカムロ(R)配合錠BP」を即日発売しましたので、お知らせします。

 ミカムロ(R)配合錠BPは、日本初の高用量ARBと持続性CCBの配合剤です。既に発売されているミカムロ(R)配合錠APはテルミサルタン40mgとアムロジピン5mgの配合剤であるのに対し、ミカムロ(R)配合錠BPはテルミサルタンが80mgに増量されているため、従来のARB/CCB配合剤に比べ、強力な降圧効果が24時間持続することが期待できます。

 ミカムロ配合錠BP国内臨床試験の医学専門家である愛媛大学大学院 循環器・呼吸器・腎高血圧内科学 檜垣實男教授は、以下のように述べています。
 「ミカムロ(R)配合錠BPに配合されているテルミサルタンは、他のARBと異なりAT1受容体に3点で強固に結合する“デルタロック構造1”を有するためARBの中でも強力な降圧効果を有し、さらにその効果が24時間持続するという特徴があります。加えて選択的PPARγ活性化作用を有し代謝系に好影響を及ぼすことから、“メタボサルタン”と呼ばれており、メタボリックシンドロームや、そのリスクファクターを有する高血圧患者に対するファーストチョイスと考えています。ミカムロ(R)配合錠BPは、このテルミサルタンの最大用量と、世界で最も処方され、かつテルミサルタンと同様に心血管イベント抑制のエビデンスを持つアムロジピンの配合剤です。一般的に、CCBの増量に比べARBの増量は降圧効果が得られにくい印象があるなか、ミカムロ(R)配合錠BPは、国内第III相長期投与試験において、ミカムロ(R)配合錠APで降圧目標未達成の高血圧患者をミカムロ(R)配合錠BPに変更することで、収縮期血圧で6.9mmHgという、さらなる強力な降圧効果が得られたことが注目すべき点です。高血圧患者の約6割はいまだ降圧目標に到達していないという調査結果(※2)もあり、臨床現場において既存の薬剤ではコントロール不十分な患者さんが多いのが現状です。そのため、強力かつ持続的な降圧効果を持つミカムロ(R)配合錠BPの登場は、多くの患者さんの治療に貢献することが期待できます。」

 このたび新発売のミカムロ(R)配合錠BPは、テルミサルタン製剤として「ミカルディス(R)錠20mg/40mg/80mg」、サイアザイド系利尿薬ヒドロクロロチアジドとの配合剤「ミコンビ(R)配合錠AP/BP」、および持続性CCBアムロジピンとの配合剤「ミカムロ(R)配合錠AP」とともに、ミカルディス(R)ファミリーを形成します。

 また、ミカムロ(R)配合錠BPは、これまでのテルミサルタン製剤と同様に、日本ベーリンガーインゲルハイムが製造し、アステラス製薬が販売を行い、両社で共同販促(コ・プロモーション)を行う予定です。日本ベーリンガーインゲルハイムならびにアステラス製薬は、今後ともミカルディス(R)ファミリーの製品価値最大化を図るとともに、高血圧治療に一層の貢献をしていきます。



<「ミカムロ(R)配合錠BP」の概要について>

 *添付の関連資料「別紙」を参照

<テルミサルタンについて>

 *添付の関連資料「別紙」を参照


References
 ※1.
  (1)Ohno K,et al.:Biochem Biophys Res Commun 2011;404(1):434−437
  (2)小室 一成ほか:血圧 2011;18(2):154−159
     ・他のARBはAT1受容体と2点で結合しているが、テルミサルタンは3点で結合する。このテルミサルタンの3点での結合様式を、“デルタロック構造”と言う。

 ※2.Obara T,et al.:J Hypertens 2005;23(9):1653−1660

 ※3.Kakuta H,et al.:Int J Clin Pharmacol Res 2005;25(1):41−46

 ※4.Benson SC,et al.:Hypertension 2004;43(5):993−1002

 ※5.森下 竜一:Pharma Medica 2010;28(4):119−125

 ※6.The ONTARGET Investigators:N Engl J Med 2008;358(15):1547−1559


 *会社概要は添付の関連資料「別紙」を参照

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