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東芝、中国向け地上デジタル・ケーブルデジタル放送用受信機器対応復調ICを発売
中国向け地上デジタル/ケーブルデジタル放送用受信機器対応復調ICの発売について
<優れた受信性能と低消費電力を実現>
当社は、中国における地上デジタル放送(GB20600−2006 以下、DTMB)、およびケーブルデジタル放送方式(GY/T 170−2001 以下、DVB−C)に対応した復調ICを製品化し、2013年夏から量産を開始します。
新製品は、当社独自開発のマルチパス(注1)抑圧技術により、業界最高クラス(注2)となる±300μsecの長遅延マルチパスへの対応を実現しており、単一周波数ネットワーク(SFN)(注3)環境など長遅延マルチパスが発生しやすい環境においても安定した受信が可能です。また、98mW(標準)と業界最小(注2)の省電力も実現しており、放送用受信機器の省電力化にも貢献することが可能です。
注1:主にビルや山岳等の構造物により発生する反射波のこと。受信障害の原因となる。
注2:2013年5月31日時点。当社調べ。
注3:Single Frequency Networkの略。同一の周波数を用いて放送波中継を行う方法。同一の周波数を用いるため周波数の使用効率は高まるが、受信障害を発生させる長遅延マルチパスの要因にもなる。
※製品画像は、添付の関連資料を参照
【応用機器】
デジタルテレビ、セットトップボックス等の地上デジタル放送受信機
【新製品の主な特長】
・長遅延マルチパス環境下でも安定した受信を実現するマルチパス抑圧回路搭載
・業界最小(注2)の98mW(標準)の消費電力
【新製品の主要特性】
型番: TC90518FTG
電源電圧: 内部コア:1.1±0.1V、I/O部:3.3±0.3V
パッケージ: VQFN64:9mm×9mm×0.9mm
DTMB復調: DTMBの330通り全モードに対応
マルチパス干渉キャンセラ内蔵
DVB−C復調: シンボルレート、変調方式、スペクトラム極性の自動判定に対応
0.5〜7.5Mbaudのシンボルレートに対応
共通: IQベースバンド信号、低IF、ダイレクトIF信号入力可能
シリアルおよびパラレル形式でのMPEG−2トランスポートストリーム出力
・新製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。
http://www.semicon.toshiba.co.jp/product/assp/dtmb/dtmb.html
・お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
ミックスシグナルLSI営業推進担当 Tel:044−548−2821