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大成建設、PCLNG地上式貯槽の建設工期を大幅に短縮する工法を開発

2013-04-27

PCLNG地上式貯槽の建設工期を大幅に短縮する新工法を開発
〜セグメント、型枠足場一体システム、多目的ポストを用いた防液堤構築〜


 大成建設株式会社(社長:山内隆司)は、この度、PCLNG(プレストレストコンクリート液化天然ガス)地上式貯槽の防液堤の新たな構築方法として、セグメント、型枠一体型クライミング足場および多目的ポストを用いた工法(仮称:DualPC Speed Erection)を開発しました。(特許出願中)
 これまでの防液堤構築では、コンクリート打設用に型枠を設置・撤去するために内外に足場が必要でした。本工法では、防液堤内側型枠を埋設セグメント構造とすることで、内側の足場が不要になり、防液堤内側を全面開放することができます。これにより、機械工事の着工時期の大幅な前倒しが可能になり、更に機械工事の施工性が向上するため、一般的に3年程度であるPCLNG地上式貯槽の工程のうち、4〜6か月の画期的な短縮が実現可能になります。

 現在、北海道ガス株式会社発注の石狩LNG基地No.2 PCLNGタンク建設工事(元請:東京ガス・エンジニアリング(株))にて本工法の採用が予定されています。


<本工法の構造上の特徴>

 1.防液堤内側枠を埋設型セグメント構造とすることで、防液堤内側の作業を一切不要にしました。

 2.防液堤内側において足場の不要なセグメント構造を実現するために、防液堤内に多目的ポストを設置しました。多目的ポストの主な役割は以下5点です。
  1)セグメントの位置決め・仮固定
  2)鉄筋の設置・仮固定
  3)円周PCシース設置用架台
  4)コンクリート打設配管用架台
  5)セグメント据え付け時の足場

 3.防液堤外側には、風に強い型枠一体型クライミング足場を採用しました。


<品質の向上>
 防液堤にセグメントをそのまま埋設するため、防液堤内側の乾燥収縮によるひび割れの発生を防止できます。
 また、セグメントを用いることで、防液堤内側における円形の精度も向上し、タンクの屋根を基礎版上で組み立て、空気で持ち上げる際の信頼性も増します。


<安全面の向上>
 防液堤に関する内側での工事が必要なくなるため、タンク部分の機械工事との作業区分を明確にでき、防液堤内側付近での工事の輻輳が避けられるため安全面の向上も期待できます。

 今後も、PCLNG地上式貯槽の防液堤工事における更なる短工期をはじめとする施工性の改善を実現していきたいと考えています。


※参考画像は、添付の関連資料を参照

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