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インプレスR&D、「欧州スマートグリッドの最新動向2013」を発行
―欧州最大のスマートメーター展示会の取材をもとに新市場を分析―
『欧州スマートグリッドの最新動向2013』を12月28日に発行
インプレスグループで法人向け情報コミュニケーション技術関連メディア事業を手がける株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)のシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所は、欧州におけるスマートグリッドの動向を俯瞰し分析した『欧州スマートグリッドの最新動向2013』の販売を、12月28日(木)より開始いたします。
欧州がスマートグリッドに向けてダイナミックな展開を開始しています。本書は、過日開催された「Metering Billing/CRM Europe 2012」での取材をもとに最新の欧州スマートグリッド市場を分析したレポートです。
スマートメーターの活発な導入が進む一方、すでにさまざまなスマートグリッド関連のプロジェクトが立ち上がっている欧州は、日本にとって重要な市場でありながら、関連する情報を得るのは容易ではありません。これについては、特に次の3つの問題点を指摘できます。
(1)欧州のスマートグリッド関連の情報源(ニュースサイト等)が少なく、報道は米国寄りのものが多い。
(2)一口に「欧州」といっても、EU加盟国だけで27カ国あり、それぞれの国で独自の取り組みが行われているため、欧州全体を俯瞰することが難しい。
(3)欧州におけるスマートグリッドに関連する政策の整備は、それぞれの国だけではなく、EU全体で策定されるものもあるため、その背景は複雑になっており、把握するのが難しい。
本書は、重要でありながら実態をとらえにくい欧州におけるスマートグリッドの動向を俯瞰するために、上記のうち、3つの問題点を解決するために必要な情報を提供することを目的としています。さらに、2012年10月9日から11日までオランダのアムステルダムで開催された「Metering Billing/CRM Europe 2012」での取材結果を踏まえ、豊富な写真とともに、欧州を中心に活躍するスマートグリッドの重要プレイヤーの最新動向も整理しています。
本書の具体的な内容は次の通りです。
第1章では、欧州におけるスマートグリッドの取り組み、特にスマートメーター導入の取り組みについて、EU加盟国にノルウェーを加えた28カ国の状況を整理しています。冒頭ではそのような取り組みに影響を与えるEUの政策を整理し、そのうえで28カ国の現状を整理しています。後半では、28カ国のうち、特に注目すべき国としてオランダとアイルランドを取り上げています。
第2章では、2012年10月9日から11日までオランダのアムステルダムで開催された展示会「Metering Billing/CRM Europe 2012」の状況を紹介し、最新動向の考察を行っています。まず「Metering Billing/CRM Europe 2012」の概要を紹介し、その後、メータリング・バリューチェーンの考え方を示したうえで、スマートメーター、コンセントレータ、そしてソフトウェア(MDM/HEMS)という3つの観点から、「Metering Billing/CRM Europe 2012」での取材結果をもとに、各分野の最新動向を解説しています。
第3章では、スマートメーターを取り巻く標準とPLC(Power Line Communications)について取り上げています。スマートメーターを取り巻く標準化としては、主に欧州での採用が多いDLMS(Device Language Message Specification)とOSGP(Open Smart Grid Protocol)について取り上げています。その後、欧州におけるPLC採用の状況と、さまざまな関連技術の状況を整理しています。
第4章では、これまでの内容のまとめとして、欧州におけるスマートメーター導入に関する着眼点を整理し、それを踏まえた日本における示唆を整理しています。具体的には、「今後のPLC規格の動向」「今後のOSGPの普及動向」、そして「ユーザーにとって必要な機能を見極める」という3つの視点を取り上げています。
第5章では、「Metering Billing/CRM Europe 2012」の取材結果を、第2章で紹介できなかったものも含めて紹介しています。
本書から欧州におけるスマートグリッド導入から得られた教訓や、今後の日本にも影響を与えそうな最新動向についての知見を得ていただけ、今後の国内外におけるビジネス拡大のヒントとして有用となる一冊です。
本書は「スマートグリッドシリーズ」第16弾で、これまで発売されたスマートグリッドシリーズのタイトルは、以下の通り。
第1弾:『日米欧のスマートグリッド政策と標準化動向2010』
第2弾:『日米欧のスマートハウスと標準プロトコル2010』
第3弾:『日米欧のスマートメーターとAMI・HEMS最新動向2011』
第4弾:『世界のスマートグリッド政策と標準化動向2011』
第5弾:『グリーン半導体技術の最新動向と新ビジネス2011』
第6弾:『スマートハウス構築のためのホームネットワーク技術2011』
第7弾:『世界のマイクログリッドと再生可能エネルギー2011』
第8弾:『スマートグリッド向け新プロトコル「IEEE 1888」の全容と省エネ戦略2011』
第9弾:『スマートハウスとHEMS/BEMS/CEMS最新技術動向2012』
第10弾:『スマートグリッドの国際標準と最新動向2012』
第11弾:『920MHz ZigBee IPとスマートメーター用802.15.4g標準2012』
第12弾:『次世代自動車を中核にしたスマートコミュニティ最新動向2012』
第13弾:『世界のスマートメーター/AMIとデマンドレスポンス最新動向2012』
第14弾:『ECHONET Lite時代を迎えたスマートハウス構築のためのホームネットワーク技術2013』
第15弾:『スマートグリッドの核となるデマンドレスポンスの全貌2013』
※「調査報告書の製品形態、および販売に関するご案内」などリリース詳細は、添付の関連資料を参照