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エーザイ、熱帯病の治療薬とワクチン開発でブラジルのオズワルドクルス財団と提携

2012-10-30

エーザイとオズワルドクルス財団(FIOCRUZ)がマラリアと顧みられない熱帯病に対する治療薬およびワクチン開発に向けて提携



 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、このたび、マラリアと顧みられない熱帯病(NTDs:Neglected Tropical Diseases)をターゲットとした治療薬およびワクチン開発を目的として、ブラジルのオズワルドクルス財団(本部:リオデジャネイロ、プレジデント:Paulo Ernani Gadelha Vieira、以下FIOCRUZ)と包括的な共同研究に向けた提携に合意しました。

 本提携のもと、両者は、当社が創製した化合物について、マラリアやNTDsの治療薬の開発プロジェクトを選定し、共同研究開発を行います。最初のプロジェクトとして、活性型TLR9アンタゴニストである「E6446」およびその類縁化合物を、脳マラリアの治療薬として共同研究開発することとなります。

 FIOCRUZは、ブラジル健康省所管の国立研究機関であり、健康福祉と社会の発展を促進し、科学技術を普及することをミッションとし、ワクチン、医薬品、試薬、診断薬の開発、製造を行うとともに、南米地域のNTDsに対する新薬開発を最も推進している公的機関です。今回の提携は、FIOCRUZの南米地域におけるNTDsの研究開発における強みと、新薬開発型の製薬企業として当社が保有する化合物やナレッジとを融合する新たなパートナーシップモデルであり、マラリアやNTDsの治療薬の早期かつ効率的な開発を実現します。

 当社は、世界の医薬品アクセス改善に向け、政府や国際機関、非営利民間団体などと積極的なパートナーシップを実施しています。その一環として、過去最大の国際官民パートナーシップとして、2020年までにNTD10疾患の制圧をめざす「ロンドン宣言」に参画しています。本宣言のもと、当社は、今回のFIOCRUZとの提携のほか、世界的に供給不足となっているリンパ系フィラリア症治療薬の一つである「DEC(ジエチルカルバマジン)」22億錠を当社インド・バイザッグ工場で生産し、2013年からWHOに無償で提供することを決定しています。

 当社は、新興国や開発途上国に事業が拡大される大グローバリゼーション時代において、これらの国々の健康福祉の向上に貢献し、経済発展や中間所得層の拡大に寄与することは将来に向けた長期投資と位置づけています。今後もNTDsを含む医薬品のアクセス問題に継続的に取り組み、世界の患者様とそのご家族のベネフィット向上に貢献してまいります。


以上


 ※参考資料は添付の関連資料を参照

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