米アドビ、グーグルに電子書籍コンテンツ保護ソリューション「Ａｄｏｂｅ　Ｃｏｎｔｅｎｔ　Ｓｅｒｖｅｒ」を提供

アドビ　システムズ社、Ｇｏｏｇｌｅ社による
電子書籍ＤＲＭ（デジタル著作権管理）の採用を発表

Ａｄｏｂｅ　Ｃｏｎｔｅｎｔ　Ｓｅｒｖｅｒ　４がＧｏｏｇｌｅ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓの
ＰＤＦとＥＰＵＢコンテンツ配信を支える


　米国カリフォルニア州サンノゼ発（２０１０年１２月６日）Ａｄｏｂｅ　ＳｙｓｔｅｍｓＩｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ（Ｎａｓｄａｑ：ＡＤＢＥ）（本社：米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ　システムズ社）は、Ｇｏｏｇｌｅ社がＧｏｏｇｌｅ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓの電子書籍コンテンツ保護ソリューションとしてＡｄｏｂｅ（Ｒ）　Ｃｏｎｔｅｎｔ　Ｓｅｒｖｅｒ　４ソフトウェアのライセンスを取得したと発表しました。

　Ａｄｏｂｅ　Ｃｏｎｔｅｎｔ　ＳｅｒｖｅｒはＧｏｏｇｌｅ社を含めて世界中の２００社を超える出版社やコンテンツ配信会社に導入され、電子書籍をはじめとするデジタル出版のための最も普及したオープンなＤＲＭ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｒｉｇｈｔｓ　Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ−デジタル著作権管理）ソリューションとなっています。

　Ａｄｏｂｅ　Ｃｏｎｔｅｎｔ　Ｓｅｒｖｅｒはクロスプラットフォームのソリューションであり、消費者は何千ヵ所もの販売チャンネルを通じて電子書籍を購入またはレンタルすることができます。８５種類を超える機器やアプリケーション向けのＡｄｏｂｅ　Ｒｅａｄｅｒ（Ｒ）　Ｍｏｂｉｌｅソフトウェア開発キット（ＳＤＫ）により、消費者はＰＤＦとＥＰＵＢの両方のフォーマットによる保護された電子書籍をＧｏｏｇｌｅ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓからダウンロードして読むことができます。サポート対象の機器にはスマートフォン、タブレット、デスクトップＰＣ、およびＳｏｎｙ　ＲｅａｄｅｒやＢａｒｎｅｓ　＆　Ｎｏｂｌｅ　ｎｏｏｋをはじめとする専用端末などの幅広いプラットフォームが含まれます。アドビ　システムズが開発、提供している電子書籍の入手、管理、および閲覧用の無料ソフトウェア　アプリケーションであるＡｄｏｂｅ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓのダウンロードはすでに１，３００万回を超えました。

　Ｇｏｏｇｌｅ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓのユーザーは、デジタルコンテンツをノートＰＣやデスクトップＰＣに転送するだけでなく、増加するモバイル　アプリケーションを活用することによりｉＰａｄなどのタブレットでもＧｏｏｇｌｅ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓの電子書籍を楽しむことができます。サポートされている機器の詳細なリストは＜http://blogs.adobe.com/digitalpublishing/supported-devices＞（英語）をご覧ください。

　アドビ　システムズ社　クリエイティブ　ソリューションビジネス部門担当シニアバイスプレジデント、デビッド　ワドワーニ（Ｄａｖｉｄ　Ｗａｄｈｗａｎｉ）は、「オープンなエコシステムに賛同し、さまざまなプラットフォームや端末にまたがって電子書籍を閲覧する自由を消費者に提供する大手コンテンツ配信会社にＧｏｏｇｌｅ　社が加わりました。新しい機器が市場に出回ることで、出版社の独自のコンテンツを中心としたビジネス構築の可能性が広がります。アドビ　システムズ社の技術は、急速に変化する出版メディア産業における出版社の立場を強化するものです。」と述べています。


　Ａｄｏｂｅ　Ｃｏｎｔｅｎｔ　Ｓｅｒｖｅｒは、Ａｄｏｂｅ　ＩｎＤｅｓｉｇｎ（Ｒ）　ＣＳ５、Ａｄｏｂｅ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓ、およびＡｄｏｂｅ　Ｒｅａｄｅｒ　Ｍｏｂｉｌｅ　ＳＤＫを含むアドビ　システムズ社のエンドツーエンドのＤｉｇｉｔａｌ　Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ　Ｓｏｌｕｔｉｏｎ　ｆｏｒ　ｅＢｏｏｋｓの一部を構成しています。このソリューションを通じ、ユーザーは専用のファイルフォーマットや機器に限定されることなくＧｏｏｇｌｅ　Ｅｄｉｔｉｏｎｓから電子書籍をダウンロードして読むことができます。このソリューションは世界中の２００を超える出版社やコンテンツ配信会社により、公共図書館を含む何千ヶ所もの販売チャンネルを通じて著作権が設定されたコンテンツを安全に提供するために使用されています。これにより不法な配布のリスクが減少し、デジタルコンテンツの所有者はデジタルコンテンツ配信を中心とした独自の課金モデルを柔軟に構築することができます。Ａｄｏｂｅ　Ｃｏｎｔｅｎｔ　Ｓｅｒｖｅｒのライセンスは、Ｂａｒｎｅｓ　＆　Ｎｏｂｌｅ、Ｇｏｏｇｌｅ、Ｒａｎｄｏｍ　Ｈｏｕｓｅ、ソニー、ＷＷ　Ｎｏｒｔｏｎ、ＯｖｅｒＤｒｉｖｅ、Ｉｎｇｒａｍ　Ｄｉｇｉｔａｌ、Ｋｏｂｏ、Ｂｒｉｔｉｓｈ　Ｌｉｂｒａｒｙなど数多くの企業に提供されています。

　アドビ　システムズ社のＲｅａｄｅｒ　Ｍｏｂｉｌｅ　ＳＤＫを使用することにより、ＰＤＦと、オープンなＥＰＵＢフォーマットの電子書籍をダウンロード、管理、および表示することのできるスマートフォンやｅリーダー機器の提供が可能になります。アドビ　システムズ社はＣｏｎｄｅ　Ｎａｓｔ、Ｍａｒｔｈａ　Ｓｔｅｗａｒｔ　Ｌｉｖｉｎｇ　Ｏｍｎｉｍｅｄｉａ、およびＢｏｎｎｉｅｒをはじめとする大手出版社と共に新たな電子出版体験の提供に向けて取り組んでいます。新しいタイプの双方向性のあるブランド体験により、出版社はタブレット、スマートフォン、およびその他の機器を通じて、購読者や広告主を惹き付ける表現力豊かなコンテンツを配信することができます。

　詳細についてはＤｉｇｉｔａｌ　Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ　ブログ＜http://blogs.adobe.com/digitalpublishing/2010/12/google-ebooks.html＞またはＡｄｏｂｅ．ｃｏｍのサイト＜http://www.adobe.com/digitalpublishing/ebook/＞をご覧ください。チームのツイッターは＜http://www.twitter.com/adobedigitalpub＞です（英語）。


■アドビ　システムズ社について
　アドビ　システムズ社は、時間や場所、利用するメディアや機器を問わず、あらゆるユーザーの、アイデアや情報との関わり方に変革をもたらしています。アドビ　システムズ　株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Ｗｅｂサイトに掲載されています。

（ｃ）２０１０　Ａｄｏｂｅ　Ｓｙｓｔｅｍｓ　Ｉｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ．　Ａｌｌ　ｒｉｇｈｔｓ　ｒｅｓｅｒｖｅｄ．　Ａｌｌ　ｏｔｈｅｒ　ｔｒａｄｅｍａｒｋｓ　ａｒｅ　ｔｈｅ　ｐｒｏｐｅｒｔｙ　ｏｆ　ｔｈｅｉｒ　ｒｅｓｐｅｃｔｉｖｅ　ｏｗｎｅｒｓ．
　Ａｄｏｂｅ，ｔｈｅ　Ａｄｏｂｅ　ｌｏｇｏ，Ｒｅａｄｅｒ，ａｎｄ　ＩｎＤｅｓｉｇｎ　ａｒｅ　ｅｉｔｈｅｒ　ｒｅｇｉｓｔｅｒｅｄ　ｔｒａｄｅｍａｒｋｓ　ｏｒ　ｔｒａｄｅｍａｒｋｓ　ｏｆ　Ａｄｏｂｅ　Ｓｙｓｔｅｍｓ　Ｉｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ，ｉｎ　ｔｈｅ　Ｕｎｉｔｅｄ　Ｓｔａｔｅｓ　ａｎｄ／ｏｒ　ｏｔｈｅｒ　ｃｏｕｎｔｒｉｅｓ．