イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

メドピア、「胃癌検診のあり方」の調査結果について発表

2010-12-09

〜MedPeerポスティング調査〜
「胃癌検診のあり方」の調査結果について【診療科目限定】


 メドピア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:石見陽)は、同社が運営する医師コミュニティサイト「MedPeer」(URL:https://medpeer.jp/)にて、本調査を実施した結果がまとまりましたので報告いたします。
 調査手法は、MedPeer会員(登録会員数:32,507名、2010年12月1日時点)である医師を対象とした「ポスティング調査」と呼ばれるオープン回答型のインターネットリサーチ。調査期間は、11月15日(月)〜11月28日(日)。有効回答数は1,073件。今回は、一般内科、総合診療、老年内科、一般外科、消化器内科、消化器外科、感染症科、腫瘍内科、腫瘍外科、産業医、健診・予防医学の医師対象。


【リサーチ結果概要】
■「胃癌検診のあり方」について、41%が「40歳で血液検査を行い、ピロリ菌や胃炎の有無を調べる。陽性者だけ定期的に胃透視もしくは胃カメラを行う」と回答した。「20歳以上が理想的だが、受診率とコストを考えると40歳」というコメントも散見される。陰性でも定期健診をまったくなしにすることには否定的な意見もあった。
■「現在の検診を継続する」は24%で、「胃癌の原因はピロリ菌だけではない」「もっとエビデンスを積み重ねるべき」「健診については受診者が選択すべき」という意見があった。
■「20歳で血液検査を行う。陽性者は、原則として全員除菌療法を行った上で、定期検査」は21%。「保菌期間が短い方が発がんのリスクが低い」「子供に感染させてしまう危険性が減る」というコメントがある。
■全体的に、胃透視に対する否定的な意見は多く、検診の費用対効果を問題視する声もあった。

※参考資料は添付の関連資料を参照


(注)「MedPeer」とは:
 医師の会員制コミュニティサイト。医師同士のディスカッション、情報交換を目的としており、その仕組みを利用して各種医師向けリサーチ調査が可能。現在会員数32,507名(2010年12月1日時点)。


【調査内容】
 調査目的:「胃癌検診のあり方について」【診療科目限定】
 調査方法:インターネットリサーチ(ポスティング調査)
 調査地域:全国
 調査対象:一般内科、総合診療、老年内科、一般外科、消化器内科、消化器外科、感染症科、腫瘍内科、
        腫瘍外科、産業医、健診・予防医学の医師(MedPeer登録会員)
 有効回答数:合計1,073サンプル(クイックリサーチ数:1,072件、コメント数:1,073件)
 調査日時:11月15日(月)〜11月28日(日)(14日間)
 調査機関:メドピア株式会社
 質問内容:「胃癌検診のあり方について」【診療科目限定】

 過去10年余り、胃癌研究はヘリコバクター・ピロリを中心に進められてきました。ピロリ菌を保菌する人は胃癌を発症する危険がありますが、除菌療法が成功すると発癌の危険が約3分の1に低下することが期待されます。
 日本ヘリコバクター学会は、ピロリ菌を保菌する人は全員除菌すべきだとの勧告を出しています(ただし、保菌者は国内に5〜6,000万人います)。一方、ピロリ菌をもともと保菌しない人はほとんど胃癌を発症しないことが明らかとなってきました。
 現在の胃癌検診は、「40歳以上は全員1年に1回胃透視」というものです。しかし、今後40歳を迎える世代でのピロリ菌保菌率は2分の1以下と推定されます。したがって現在の胃癌検診を継続するなら、約半数の人はほとんど見つかるはずのない胃癌を探して、毎年バリウムを飲み、放射線を浴び続けることになるのです。
 胃癌検診の改定を考慮する必要がありますが、どのような方法がよいとお考えでしょうか。

1.40歳で血液検査(ヘリコバクター・ピロリ抗体とペプシノーゲン法)を行い、ピロリ菌や胃炎の有無を調べる。陽性者だけ定期的に胃透視もしくは胃カメラを行う。陰性者では定期検査は行わない。(数年前に行われたB、C型肝炎検診と似た感じです)

2.20歳で血液検査(同上)を行う。陽性者は、原則として全員除菌療法を行った上で、定期検査。陰性者では定期検査は行わない。(本人の発癌リスクを減らすとともに、乳児にピロリ菌が伝播するのを防ぐ効果も期待できます)

3.現在の検診を継続する。(現在の検診には胃癌による死亡、総死亡を減らすとのエビデンスがあります。ただし、その研究が行われた当時のピロリ菌保菌率は、現在の若年世代よりもはるかに高かったと推測されます)

4.その他

 の4択で理由も含めてご回答ください。よろしくお願いいたします。


(注)ポスティング調査:
 インターネット上のディスカッション機能を利用してリサーチを行うもので、通常の選択式のインターネットリサーチに加え、モニター会員が自由にコメントを記入できる形式。通常のリサーチに比べ、対象モニターのインサイト(意見、意識のような内面)をより反映したコメントが得られるものとされている。MedPeerでは、質問に対する選択式の回答「クイックリサーチ」と「コメント」を組み合わせての調査手法を導入している。


※以下、詳細は添付の関連資料を参照

Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版