Article Detail
IRジャパン、耐圧600Vの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスター3品種を発売
インターナショナル・レクティファイアー
耐圧600VのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)を3品種発売
〜 冷蔵庫やエアコンなどのモーター駆動向け、高い電力密度と効率改善が特徴 〜
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都新宿区)は5日、耐圧600VのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)シリーズ3品種を発売しました。冷蔵庫やエアコンのコンプレッサなど10kHz以下で動作するモーター駆動用途に最適です。
IR社の最新世代(Gen7 F)のIGBTは、より高い電力密度、および特定の動作周波数での導通損失とスイッチング損失を最適化する能力を備えたパンチスルー・トレンチ技術を採用しています。この新しいIGBTは、効率を改善するための非常に低いコレクタ−エミッタ間電圧VCE(on)を、全動作範囲にわたる高効率化のためのゼロ温度係数とともに実現しています。EMI(電磁干渉)雑音やオーバーシュートを低減するために、よりスムーズなスイッチングを提供し、モーター駆動用途向けに短絡耐量が定格化されています。
IRG7RC10FDとIRG7IC30FDは、IGBTとソフトリカバリ・ダイオード(*1)を1つのパッケージに搭載し、IRG7SC12Fは、設計者が用途に適したダイオードを選べるようにIGBTだけを内蔵しています。
最新世代(Gen7 F)のIGBTを搭載したモーター制御用評価基板を用意しています。評価基板IRMDKG7−400Wは、最大400Wまでのモーター向けで、IRG7RC10FD(D−Pak封止のIGBT)と高耐圧の3相駆動IC(IRS2334S)を搭載しています。この基板には、オプションのヒートシンク(冷却器)も含まれています。IR社のホームページ(www.irf.com)からデータシートを入手できます。オンラインのセレクション・ツール(mypower.irf.com/IGBT)も利用できます。半導体チップでの供給に関しては弊社営業部にお尋ねください。
IRG7SC12FPBF、IRG7RC10FDPBF、IRG7IC30FDPBFの1万個購入時の単価は、それぞれ0.97米ドル、1.20米ドル、2.09米ドルの予定です(米国での参考価格)。欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。データシートと画像データはIRジャパンのホームページ(http://www.irf-japan.com)からも入手できます。
<表 耐圧600Vのモーター駆動用IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)3品種の概要>
※添付の関連資料を参照
<用語説明>
*1)リカバリ・ダイオード:IGBT素子と逆向き(エミッタからコレクタへ)に接続したダイオードです。
※製品画像は添付の関連資料を参照
<インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。
<商標に関する注意>
IR(R)はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。