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矢野経済研究所、世界と日本国内のPLM市場に関する調査結果を発表
PLM市場に関する調査結果 2012〜順調に回復する世界市場、今後の回復に期待する日本市場〜
<調査要綱>
矢野経済研究所では、次の調査要綱にてPLM市場についての世界および日本国内における調査を実施した。
1.調査期間:2012年2月〜5月
2.調査対象:PLMシステムメーカー
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリングを併用
<PLM(Product Lifecycle Management)とは>
開発・生産からメンテナンス、あるいはリサイクルにいたるまでの、製品のライフサイクル全般にわたり管理しようという概念。本調査では、それを実現するためのツールとして、CAD/CAM/CAE、PDM(Product Data Management)、デジタル・ファクトリー、ERP(Enterprise Resource Planning)系の各ツールがあるととらえている。
<調査結果サマリー>
◆2011年のPLM世界市場規模は9,500百万USドル
2011年のPLM世界市場規模は対前年比13.1%増となる9,500百万USドル(システムメーカー出荷金額ベース)、回復遅れるPLM国内市場は対前年比7.7%増となる1,908億円(システムメーカー出荷金額ベース)と推計した。世界経済の順調な回復にともない、製造業の設備投資も回復したことから、PLM市場は2010年以降、順調に回復している。しかし、国内市場は、震災、円高、デフレの影響などで回復は遅れている。
◆2012年以降は世界市場、日本市場ともに回復
2012年のPLM世界市場は、10,300百万USドル(システムメーカー出荷金額ベース)と対前年比8.4%増の成長を遂げ、以降も堅調な成長を維持と予測する。
日本国内のPLM市場も全体的には明るい状況になりつつあり、2012年のPLM国内市場は、2,020億円(システムメーカー出荷金額ベース)、対前年比5.9%増となり、以降もゆるやかな成長を維持すると予測する。
◆本格的に立ち上がるSaaS型のPLMサービス
2011年以降、SaaS型のPLMサービスを開始するシステムメーカーが急速に増えてきた。SaaS化でユーザーはハードウェアとソフトウェアを所有することがなくなり、システムのメンテナンスから解放され、利用するだけでよくなる。
PLMシステムメーカーは、生産管理、SCM、会計、あるいは環境情報管理など、さまざまな機能を提供することで、次世代ものづくり基盤を運用するという大きな役割が求められる。
<資料発刊>
資料名:「2012 PLM市場の実態と展望」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54108400
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照