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富士経済、タッチパネルと構成部材の世界市場調査結果を発表

2010-11-19

タッチパネルと構成部材の世界市場を調査
−2015年 タッチパネル市場予測(2009年比)−
 ・静電容量式(投影型):数量9倍、金額5倍超…スマートフォンタブレットPC向けが牽引し大幅拡大
 ・抵抗膜式:数量4.5%増、金額11.4%減…11年発売「ニンテンドー3DS」向け需要などに期待



 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界)は、Apple「iPhone」やGoogleのOS「Android」を搭載したスマートフォン、Apple「iPad」を筆頭としたタブレット型端末への搭載が急増しているタッチパネルと構成部品材料(部材)の世界市場を調査した。その結果を報告書「2010 タッチパネルと構成部材市場の将来展望」にまとめた。
 この調査では、抵抗膜式タッチパネル、静電容量式(投影型)タッチパネルなどタッチパネル6品目(方式)と、透明導電性ガラス、透明導電性フィルムなど8部材11品目の各市場について、現状を分析し今後を予測した。
 また、日本、韓国、台湾の主要な成膜メーカー、タッチパネルメーカー、LCDメーカー、ICメーカー計39社の生産、調達、販売動向などの事例を盛り込むことで、タッチパネルと構成部材の世界市場を網羅的に捉えた。


<調査結果の概要>
 1.タッチパネル 世界市場

  <方式、2009年、2010年見込、2015年予測、15年/09年比>
   ※添付の関連資料を参照

  タッチパネル6方式の世界市場は、2009年は数量で前年比50.2%増の3億6,102万枚、金額で同49.4%増の1,963億円となった。2010年は数量で前年比37.7%増の4億9,702万枚、金額で同36.8%増の2,685億円が見込まれる。2015年は、数量で15億枚近く、金額で約5,700億円と大幅な市場拡大が予測される。しかし、タッチパネルの単価が下がることから、数量では2009年比4倍超の一方、金額では同2.9倍に留まり、数量ほど金額は伸びないと予測される。

  1)静電容量式(投影型)
   静電容量式(投影型)は指入力のみであるが、複数点を同時に触れて操作するマルチタッチ(多点検知)に対応しており、例えば画像の拡大や縮小などを二本指で感覚的な操作で行うことが出来る。「iPhone」「iPod touch」「iPad」といったApple製品群に採用され、これらのヒットを受け採用機器が急増しており市場が急拡大している。
   携帯電話やスマートフォン向けが大半を占めており、2010年は「iPhone」シリーズの最新機種「iPhone 4」に加え、Samsung Electronics、Sony Ericsson、HTC、シャープなどが「Android」搭載スマートフォンを相次いで投入している。また、2010年は「iPad」の発売によってタブレットPC(=タブレット型端末やMID:Mobile Internet Device)向け市場が立ち上がり、スマートフォンと同様に各社から「Android」搭載端末などの発売や開発が相次いでいる。さらに、「iPhone」の兄弟機器ともいえる「iPod touch」の新モデル発売や「iPod nano」へ新規に静電容量式(投影型)タッチパネルが採用されたこと、スマートフォン以外の高機能携帯電話(フィーチャーフォン)にもタッチパネル搭載機種が増えていることなどを追い風に、数量では前年比92.6%増の2億5,000万枚、金額では同81.4%増の1,433億円と大幅な市場拡大が見込まれる。
   2011年以降も携帯電話やスマートフォン向け、タブレットPC向けの需要増加が市場を牽引していくと予測される。また、マルチタッチに対応したMicrosoft「Windows 7」搭載ノートPC向けの需要や、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラのディスプレイなど他用途への広がりも期待できる。2015年には数量で抵抗膜式の5倍近くとなる11億7,000万枚、タッチパネル6方式全体の80%近くを占めると予測される。

  2)抵抗膜式
   抵抗膜式は、指以外にペン入力も可能で、原理が単純なため低コストで生産できる。携帯電話やスマートフォンを中心に、ポータブルゲーム機の任天堂「ニンテンドーDS」シリーズ、PDA(Personal Digital Assistants)、PND(Personal Navigation Device)などに採用されている。2009年までは数量、金額ともにタッチパネルのトップ方式であったが、2010年は静電容量式(投影型)に逆転される見込みである。
   携帯電話やスマートフォン向けが静電容量式(投影型)へ移行していくことで、2011年〜2012年をピークに抵抗膜式市場は縮小に転じると予測される。しかし、抵抗膜式はペン入力が可能なことや低コストであるという利点もあり、今後、携帯電話の普及が予想される途上国向けのローエンド機種や、漢字での文字入力を要しペン入力に優位性のある中国などで一定の需要が残ると考えられる。また、2011年には裸眼立体視(専用眼鏡を装着せずに3D表示を視聴可能)に対応した「ニンテンドー3DS」の発売が予定されており、同機向けの需要増加が期待される(なお、同機の2画面のうち、タッチパネルを採用した1画面は3D未対応となる)。

  3)その他
   その他は、静電容量式(表面型)、光学式(赤外線走査方式)、インセル/オンセル式、マルチタッチ抵抗膜式の合計である。
   このうち、オンセル式は2009年に市場が立ち上がり、主にデジタルスチルカメラで採用されている。薄型・軽量で、野外での視認性に優れていることから、携帯電話やスマートフォンタブレットPCなどへの採用も期待される。
   また、マルチタッチ抵抗膜式の開発が進んでおり、2011年に市場が本格的に立ち上がる見通しである。マルチタッチとペン入力が可能なタッチパネルとして、タブレットPCへの搭載が有望視されている。



※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照


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