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三井化学、韓国社と合弁でポリプロピレン触媒生産プラントを新設
韓国におけるポリプロピレン触媒生産プラント新設について
三井化学株式会社(以下、三井化学 本社:東京都港区、社長:田中稔一)と湖南石油化学株式会社(以下、湖南石化 本社:韓国ソウル市、社長:鄭範植)とは、今般、下記のとおり両社の折半出資により合弁会社を設立し、韓国においてポリプロピレン(以下、PP)触媒生産プラントを新設することに合意しましたのでお知らせ致します。
記
1.合弁会社・プラント新設の背景
三井化学は、化学産業のキーテクノロジーである触媒の研究開発に注力しており、高い技術力により開発した触媒を自社の各種製品の生産に使用するほか、触媒自体の製造・販売をコア事業の一つとしており、ポリオレフィン触媒を中心に事業の拡大を目指しております。
また、湖南石化は、1979年のPP工場建設以来、30年余りにわたって積み上げてきたノウハウを基盤にし、自動車産業、家電製品など、さまざまな分野で原料として使われる優れた品質のPP製品を生産する一方、発泡技術などの新技術開発を通し、高付加価値製品の開発に取り組んでいます。
ポリオレフィン市場は今後も安定的な成長が見込まれており、ポリオレフィン触媒も同様の成長が期待できることから、三井化学としては触媒事業の更なる拡大に向け生産能力の増強及び生産拠点のグローバル化が課題となっていました。一方、湖南石化は、今後のPP事業拡大に伴いPP触媒の安定確保を必要としており、競争力強化のため自社工場用地内での生産を検討していました。
そのため、三井化学、湖南石化ともに、今回の合弁会社・プラント新設により今後必要となるPP触媒の生産能力を確保し、各々の触媒事業及びPP事業の拡大強化を図ってまいります。
2.合弁会社及びプラントの概要
項目 内容
社名 湖南三井化学株式会社(Honam Mitsui Chemicals, Inc.)
事業内容 三井化学及び湖南石化からのPP触媒の受託生産
所在地 本社:韓国Yeosu
プラント:同所 湖南石化第3工場内
資本金 18,500千ドル(約16億円)
出資比率 三井化学50%、湖南石化50%
採用技術 三井化学のPP触媒製造技術
役員 出資比率に応じて三井化学及び湖南石化から派遣
スケジュール(予定)
着工 :2011年12月
営業運転開始:2013年4月
以上