日立、最上位デュアルプロセッサー採用の日立アドバンストサーバー「ＨＡ８０００シリーズ」を販売

日立アドバンストサーバ「ＨＡ８０００シリーズ」を強化
最上位プロセッサーと冷媒の気化熱を利用し
プロセッサーを冷却するサーモサイフォン冷却機構を採用



　※製品画像は、添付の関連資料を参照

　株式会社日立製作所（執行役社長：中西　宏明／以下、日立）は、このたび、ＰＣサーバである日立アドバンストサーバ「ＨＡ８０００シリーズ」を強化し、１１月１６日から販売を開始します。
　具体的には、２プロセッサーモデル「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０」に最上位のデュアルプロセッサーであるインテル（Ｒ）　Ｘｅｏｎ（Ｒ）　プロセッサーＸ５６８０と冷媒の気化熱を利用し効率的なプロセッサー冷却が可能なサーモサイフォン冷却機構を採用します。また、フラッシュメモリを利用し高速なデータアクセスが可能なソリッド・ステート・ドライブ（以下、ＳＳＤ）の搭載モデルを従来の「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０」に加え、４プロセッサーモデル「ＨＡ８０００／ＲＳ４４０」と２プロセッサーモデル「ＨＡ８０００／ＲＳ２１０、ＴＳ２０」に拡大します。さらにＲＡＩＤ（＊１）を制御する基盤であるＲＡＩＤボードの機能を拡充し、ＳＳＤを利用したシステムのデータ参照速度を高速化するＦａｓｔＰａｔｈ（ＴＭ）機能やＣａｃｈｅＣａｄｅ（ＴＭ）機能などをオプション機能として追加します。
　これらにより、データベース処理やサーバ仮想化機能を利用した高集約なシステム環境など、高信頼・高性能が求められるシステムの処理性能を向上し、かつ運用コストの削減を実現します。

　さらに「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０、ＲＳ２１０、ＴＳ２０」に、ユーザーが設定する上限値に応じ消費電力を制御できる動的パワーキャッピング機能を追加し、ポリシーに応じた電力利用を可能とします。また「ＨＡ８０００／ＲＳ４４０、ＲＳ２２０、ＲＳ２１０」に、低電圧メモリや電力損失が少ない２００Ｖ電源などの省電力部品を採用し、システム全体の消費電力の削減を実現します。

　日立は、今後もシステム性能や省電力機能などを強化することでユーザーの業務環境の変化に柔軟に対応し、効率的なシステム運用を実現する「ＨＡ８０００シリーズ」の提案、導入を積極的に進めていきます。

　＊１　ＲＡＩＤ：複数の記憶装置を組み合わせ、データを分散・冗長化し記録することで、システムの性能・耐障害性を向上する技術


■新製品の特長
　１．高性能プロセッサーとサーモサイフォン冷却機構の採用
　　「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０」に、最上位のデュアルプロセッサーであるインテル（Ｒ）　Ｘｅｏｎ（Ｒ）　プロセッサーＸ５６８０　と、日立が新たに開発したサーモサイフォン冷却機構を採用します。冷媒の気化熱を利用し効率的にプロセッサーを冷却することで装置の温度上昇を最小限に抑えることができるため、現行モデルと比べ搭載冷却ファンを半減することが可能となります。これらにより、システムの性能向上と省電力を両立でき、データベースシステムやサーバ仮想化機能を利用した高集約なシステム環境などの運用コストを削減します。また、１プロセッサーモデル「ＨＡ８０００／ＲＳ１１０、ＴＳ１０」でも最上位のシングルプロセッサーであるインテル（Ｒ）　Ｘｅｏｎ（Ｒ）　プロセッサー　Ｘ３４８０を採用しています。

　２．ＳＳＤ採用モデルやＲＡＩＤボードの機能を拡充し、データ参照速度を高速化
　　「ＨＡ８０００／ＲＳ４４０、ＲＳ２１０、ＴＳ２０」でＳＳＤを採用し、ＳＳＤ搭載モデルのラインアップを拡充します。あわせてＲＡＩＤボードの機能を拡充し、データ参照速度を高速化するＦａｓｔＰａｔｈ（ＴＭ）機能とＣａｃｈｅＣａｄｅ（ＴＭ）機能をＳＳＤ搭載モデルである「ＨＡ８０００／ＲＳ４４０、ＲＳ２２０、ＲＳ２１０、ＴＳ２０」に、迅速にデータを復旧できるＲｅｃｏｖｅｒｙ機能を「ＨＡ８０００シリーズ」全７モデルにオプション機能として提供します。
　　ＦａｓｔＰａｔｈ（ＴＭ）機能はＳＳＤの特性にあわせてデータ参照処理の手順を調整することで本機能を使用しない場合と比べデータ参照速度を最大１．９倍に向上します。またＣａｃｈｅＣａｄｅ（ＴＭ）機能は、一つの内蔵ＳＳＤをキャッシュメモリ専用の記憶媒体として利用し、データ参照指示を迅速に、かつ効率的に行うことができます。そのため、ＣａｃｈｅＣａｄｅ（ＴＭ）機能を使用しない場合と比べ、データ参照速度を最大２．７倍に向上します。これらの機能を利用することで、データ参照処理が多いデータベースシステムなどの処理性能を向上します。
　　また、更新データのみを内蔵ハードディスクドライブ（以下、ＨＤＤ）へバックアップするＲｅｃｏｖｅｒｙ機能を追加します。万が一、業務で利用しているデータファイルが破損しても、破損する直前にバックアップした状況にデータを迅速に復旧できるため、テープ装置などにバックアップしたデータを利用する場合と比べ容易に業務を再開でき、機会損失を最小限にとどめることができます。

　３．消費電力の低減
　　（１）動的パワーキャッピング機能により、消費電力を制御
　　　　「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０、ＲＳ２１０、ＴＳ２０」に、ユーザーが設定する上限値に応じ消費電力を制御できる動的パワーキャッピング機能を提供します。データセンターでの契約電力量により利用できる電力量に制限がある場合など、本機能を利用することでポリシーに沿った消費電力の制御が可能となります。
　　（２）省電力部品の採用を拡大
　　　　「ＨＡ８０００／ＲＳ２２０、ＲＳ２１０」に、低電圧で動作するメモリや電力利用時の電力損失が少ない２００Ｖ電源の搭載を可能とします。また、ＳＳＤは高性能に加えドライブ自体にモーターなどの駆動部分がなく省電力も実現しており、ＳＳＤも含めこれら省電力部品の採用を拡大することにより、システム全体の消費電力の削減を実現します。



※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照



■関連情報
　日立アドバンストサーバ「ＨＡ８０００シリーズ」　ホームページ
　http://www.hitachi.co.jp/ha8000/