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東芝とIHI、可搬型の放射能汚染水処理システムを共同開発

2012-01-06

可搬型の放射能汚染水処理システム「SARRY−Aqua」の開発について



 株式会社東芝(東京都港区、社長:佐々木 則夫、以下東芝)及び、株式会社IHI(東京都江東区、社長:釡 和明、以下IHI)は可搬型の放射能汚染水処理システム「SARRY−Aqua」を共同開発しました。2012年1月から東芝が中央官庁や地方自治体などと、本装置を使った活動について協議していきます。

 本装置は、福島第一原子力発電所で稼働する汚染水処理装置「サリー」を小型化したものです。低濃度の汚染水をポンプで汲み上げ、吸着材が入った容器の中で汚染水から放射性セシウムを除去します。サリーの技術をベースとしているため、機器構成がシンプルで、ポンプやモーターなどの動的機器を減らし、故障の少ない、安定した稼働を可能としています。また、セシウムなどの放射性物質を取り除くための吸着材を格納する容器内部には遮へい体を設置しており、安全性に配慮した構造です。処理能力は、汚染水1トン(1m3)を1時間で処理することができ、処理した水の放射性セシウムの濃度は、10ベクレル/キログラム(*)以下にすることが可能です。さらに、処理装置をトラックに積載することにより、移動が可能となり、様々な場所で、放射性セシウムを含んだプール水や農業用水、除染で発生した水等の処理を行います。
 東芝とIHIは、今後も最先端の技術開発を進め、被災地の復興や社会に貢献できるよう努めてまいります。

 (*):現在、厚生労働省で審議中の飲料水の新規制値


<SARRY−Aquaの主な特長>
 1.汚染水処理装置「サリー」を小型化
   福島第一原子力発電所に導入した汚染水処理装置「サリー」はセシウム除去性能、保守性、被ばく低減効果に優れ、8月の運転開始以降、高い処理能力と高稼働率を実現しています。その安定稼働を実現する装置構成と高いセシウム除去性能を踏襲しつつ、処理装置一式を小型化し、国際標準の小型(20ft)コンテナ(*)に搭載することでトレーラー等により移動可能としました。
   (*):L:約6.1m、W:約2.4m、H:約2.6m

 2.中間貯蔵までを考慮
   汚染水の除染だけでなく、廃棄物の減容化、仮置き、中間貯蔵までを考慮したシステムです。

 3.作業の効率性・安全性を両立
   放射性セシウム吸着材を収納した容器は汎用の200Lドラム缶であり、フォークリフト等で容易な取扱いが可能です。また、放射性セシウム吸着材を収納した容器内には遮へい体が設置されており、装置周辺の放射線量及び作業員の被ばくを低減します。



以上



※参考画像は添付の関連資料を参照


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